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サーチナニュース 2009/09/18(金) 17:43
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0918&f=national_0918_033.shtml
【中国ブログ】H2B打ち上げ成功「日本が中国を超越した訳」
国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人補給機「HTV」が日本時間の11日午前2時1分、宇宙航空研究開発機構の種子島宇宙センターから国産ロケット「H2B」で打ち上げられた。
そして18日、「HTV」は国際宇宙ステーションとのドッキングに見事成功した。
このニュースは中国でも注目を集めるものであったが、「H2B」の打ち上げ成功をうけ、中国人ネットユーザー、白色バター氏(ハンドルネーム)が
「日本の宇宙技術はなぜ、中国を超越することができたのか」
とする文章を鳳凰論壇に寄せた。
それによると、日本の「H2B」打ち上げ成功をうけ、中国メディアは
「H2Bロケットは、中国の人工衛星打ち上げロケットの長征3号や神舟7号よりも優れた性能を持っており、日本のロケット技術は中国のそれを全面的に超越した」
と驚きをもって報道したという。
白色バター氏は、
「現時点で中国の航空技術が日本に負けているのは事実であるが、中国の『長征5号』の完成が遅れなければ、日本に負けることは決してなかった。
『長征5号』ロケットの設計思想や性能自体はH2Bロケットも凌駕するほど先進的であるからだ」
と綴る。
白色バター氏は『長征5号』の完成が遅れている理由として、1986年に大型推力ロケットの論証がスタートしたはずだが、その論証が批准されるまでに21年もの時間がかかったことを指摘する。
一般的にロケットの研究・開発・改良には6年から8年ほどの時間が必要とされているが、白色バター氏は
「中国なら1年半もあれば研究・開発できるというのに、なぜ21年もほったらかしになっていたのだろうか。
これは資金的問題でも技術的問題でもなく、上層部の意思決定に問題があったためである。
上層部の意思決定にミスがなければ、中国は有人宇宙ステーションの建設や有人月面着陸も予定を繰り上げて実行することが出来、日本やインドに追いつかれることも無かったのだ」
と結んでいる。
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◆解説◆
中国は2003年に初めての有人宇宙飛行を成功させ、その5年後の08年には中国としては初となる宇宙飛行士の船外活動も行った。
中国の宇宙産業や航空技術は世界でも先端水準を誇り、中国人もそれを自負している。
従来までは航空技術では日本をリードしていると思っていただけに、今回の日本の「H2B」打ち上げ及び「HTV」のドッキング成功は衝撃的だったようだ。
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分からないのは、なんでこんなものに驚くのだ。
だって、これ3回目のことではないか。
NHKニュースを見てみる。
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NHKニュース 2012年7月21日 11時48分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120721/k10013751571000.html
H2Bロケット 打ち上げ成功
国際宇宙ステーションに物資を運ぶ日本の宇宙輸送船「こうのとり3号機」を載せたH2Bロケットが、21日午前11時すぎ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。
ロケットは、「こうのとり」を予定の高度で切り離し、打ち上げは成功しました。
H2Bロケットは、打ち上げの5秒前に2つのメインエンジンに点火されたあと、21日午前11時6分、補助ロケットも点火され、ごう音とともに種子島宇宙センターの発射台を離れました。
その後、打ち上げから15分後の午前11時21分ごろ、予定の高度288キロで「こうのとり」を切り離し、打ち上げは成功しました。
「こうのとり」は、高度およそ400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに物資を運ぶため
日本が開発した無人の輸送船で、去年1月に続き、3度目の打ち上げです。
今回は、宇宙ステーションに長期滞在中の日本人宇宙飛行士、星出彰彦さんが使う実験装置や宇宙ステーションからロボットアームで放出される超小型衛星など合わせて4.6トンの荷物が積み込まれています。
打ち上げ後、6日余りかけて宇宙ステーションに近づき、今月27日夜のドッキング作業には、星出さんも携わることになっています。
■打ち上げの手順
国際宇宙ステーションに物資を運ぶ日本の宇宙輸送船「こうのとり3号機」を載せたH2Bロケットの打ち上げは、次の手順で行われます。
打ち上げを行うかどうかの最終判断は、打ち上げの10分前に、JAXA=宇宙航空研究開発機構が機体の状況や天候などから総合的に判断して決めます。
打ち上げることが決まれば、4分30秒前から、エンジンの点火に向けた機器の最終的な確認を、コンピューターを使って自動で行います。
問題がなければ、5秒前に2つのメインエンジンが点火されたあと、21日午前11時6分に、機体の脇にある補助ロケット4本が点火され、ロケットは発射台を離れます。
その後、ロケットは、打ち上げから2分9秒後までに補助ロケット4本が切り離され、3分38秒後には、ロケットの先端の「こうのとり」を保護する「フェアリング」と呼ばれるカバーが外されます。
そして、打ち上げから5分52秒後に高度188キロで1段目は切り離され、その後、2段目のエンジンの燃焼が始まります。
2段目のエンジンは、8分余り燃焼して止まり、打ち上げから14分52秒後の、午前11時21分ごろ、「こうのとり」を高度288キロで分離し、予定の軌道に投入することになっています。
■H2Bロケット
「H2Bロケット」は、国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人の宇宙輸送船「こうのとり」を打ち上げるため、JAXA=宇宙航空研究開発機構などが開発した大型のロケットです。
国産の主力ロケット「H2A」の改良型で、1つだったメインエンジンを2つに増やして推進力を増したほか、ロケットの直径も太くして内部に積める燃料を1.7倍に増やしました。
こうした改良によって、荷物を積むと重さが16トン余りにもなる「こうのとり」を、上空およそ400キロの軌道を回る国際宇宙ステーションに向けて打ち上げることができるようになりました。
「H2Bロケット」は、3年前の1号機と去年の2号機の打ち上げに連続で成功しています。
今回の3号機までは、JAXAが打ち上げを担当しますが、次の4号機からはH2Aロケットと同じように打ち上げ業務が民間に移管され、商業目的での打ち上げが可能になる予定です。
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システム的には過去のものと変わりない。
違うのは性能がアップされ「16トン」の荷物を打ち上げることができるようになったということである。
時が流れれば、線形的性能はアップする。
それだけのことではないか。
もしこれが、
「人も乗せられるようになった」
というなら、驚きもしようが。
でないのだから、別に驚くほどのことでもあるまいに。
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