2012年6月29日金曜日

敦賀1号機:「最も危険」、原発危険度ランキング

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● 原発危険度ランキング 10位まで



2012年6月29日07時48分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120628-OYT1T01269.htm

原発危険度ランキング、敦賀1号機「最も危険」

与野党議員が超党派で作る「原発ゼロの会」は28日、全国50基の原子力発電所について、
①.すぐ廃炉にすべき原発24基と
②.残り26基について、
それぞれの危険度ランキングを発表した。

廃炉の24基では日本原子力発電の敦賀原発1号機(福井県敦賀市)を、また26基では関西電力の大飯原発1、2号機(同県おおい町)を最も危険と判定した。
再稼働が決まった大飯3、4号機は12位だった。

同会は、近藤昭一衆院議員(民主)や阿部知子衆院議員(社民)ら7党10人で構成。
原子炉の設計者や地形学の専門家らの助言、経済産業省原子力安全・保安院からの情報を元に評価した。
原子炉の古さや耐震性、周辺の人口など9項目について、計15ポイントを上限に危険度を点数化した。太字




毎日新聞 2012年06月28日 23時00分(最終更新 06月28日 23時10分)
http://mainichi.jp/select/news/20120629k0000m010100000c.html

原発危険度:24基「即時廃炉」 
超党派議員がランキング
太字
超党派の国会議員で作る「原発ゼロの会」は28日、全国の原発50基を経過年数や地盤の状況、周辺人口などで採点した「原発危険度ランキング」を発表した。
危険度が最高だった日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県)など24基は過去の地震で被災したり、活断層上に立地していることから、点数に関わらず「即時廃炉にすべきだ」と位置付け、残り26基を危険度順に並べた。

NPO法人「原子力資料情報室」や原子力安全・保安院などの情報提供に基づき、
▽.原子炉(炉型、経過年数、事故率など=配点6)
▽.地盤など(耐震性、地盤状況=配点5)
▽.社会環境面(周辺人口、事業者への行政処分の実績=配点4)

−−の3分野9項目から、15点満点で評価したという。

「即時廃炉」の24基のうち、敦賀1、2号機や菅直人前首相の要請で停止中の中部電力浜岡原発3〜5号機(静岡県)は「活断層上にある」ことが理由。
東京電力福島第1、第2原発(福島県)、東電が13年度以降の再稼働を目指す柏崎刈羽原発1〜7号機(新潟県)などは、東日本太字大震災や07年の新潟県中越沖地震で被災したため「再稼働は危ない」と判定した。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/29 11:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/29/2012062900932.html

事故リスク高い原発、東海(日本海)岸に集中


● 敦賀原子力発電所の(手前から)1号機、2号機。奥は新型転換炉「ふげん」

日本国内にある原子力発電所50基のうち、事故リスクが高い原発10基はいずれも韓国と向かい合う東海(日本海)側に集中している。

日本の超党派の国会議員で作る「原発ゼロの会」は28日、日本全国の原発50基の「原発危険度ランキング」を発表した。
政府傘下の総合資源エネルギー調査会に所属する専門家の助言を得て、原発の稼働期間、原子炉の形態、耐震性、地盤状況などを総合評価し、順位を付けたものだ。

事故リスクが最も高い原発とされたのは、
1位、2位:関西電力大飯原発1、2号機(福井県)で、
3位は日本原電敦賀原発1号機(福井県)、
4位は関西電力美浜原発2号機(福井県)、
5位は美浜原発1号機、
6位は美浜原発3号機、
7位タイが関西電力高浜原発1号機(福井県)、中国電力島根原発2号機(島根県)、
9位タイが高浜原発2号機、島根原発2号機
となっており、危険度が高いとされた原発10基が韓国と向かい合う東海(日本海)側にある。
これら原発は運転開始から30年を超えており、地盤の危険性も高いと評価された。

このため、これら原発で実際に事故が起きた場合、昨年3月の福島原発事故の際よりも韓国が被害を受ける可能性が高まるとの声が専門家から出ている。
韓国国立海洋調査院の関係者は
「東海の海流は主に北東方向に流れるが、暖流と寒流が混ざり合って発生する渦流は日本から韓国方向に流れることもある。
東海が放射性物質で汚染された場合、韓国に影響を与える可能性がある」と指摘した。

日本政府が来月から再稼働を決めた大飯原発3、4号機は26位タイだった。

最も危険度が低い原発は、
東北電力東通原発1号機(青森県)と九州電力玄海原発4号機(佐賀県)
だった。




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2012年6月28日木曜日

国際的ハッカー集団アノニマスの日本語ツイートがカワイイと話題に

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● ハッカー集団アノニマスの日本語ツイート



ロケットニュース24 2012年6月28日
http://rocketnews24.com/2012/06/28/225143/

国際的ハッカー集団アノニマスの日本語ツイートがカワイイと話題に
「でもちょっとミスしました。誤爆ごめんな(笑) やっぱり日本語は難しい。」



 違法ダウンロード罰則化を織り込む改正著作権法が成立され、10月1日から施行される日本だが、この内容を疑問視する声は日本国中から数多くあがっている。

そんななか、国際的なハッカー集団「アノニマス」も日本の違法ダウンロード罰則化を疑問視。

 日本の政府機関や関係団体などに対し宣戦布告し、次々とネット上からサイトを攻撃している真っ最中であるが、彼らがツイッターで発した日本語ツイートが実に可愛らしいと話題になっている。

 現在アノニマスが行っている作戦「オペレーション・ジャパン」の公式ツイッターアカウントは、通常は英語でのツイートをしている。
 しかし6月27日の夜に突然、つたない日本語で3連投。
 以下がその内容である。
 
「昨日は忙しいだった。
 でもちょっとミスしました。
 誤爆ごめんな(笑) やっぱり日本語は難しい。
 でもみんなは優しい。
 ミスの説明を言いました。
 ありがとう。頑張ります。」

「ただ、自民党と民主党はミスではなかった。
 彼らは違法ダウンロードを支持して投票をしたから、お仕置きされた。」

「でもみんなは「何故JASRACに攻撃しない?」
言います。
 良い考えです。
 多分政党は良いターゲットではない。変わりましょうか?」
(以上、公式ツイッターアカウントから引用)
 
 このつたない日本語ツイートに、多くのネットユーザーたちは「かわいい」などと好反応。
 なお、日本音楽著作権協会の「JASRAC」のサイトは、6月27日の夜にダウンしたまま現在も接続できない状態になっている。
 
 ちなみにアノニマスは6月25日に茨城にある「国土交通省霞ヶ浦河川事務所」のサイトを改ざんし、声明を発表した。
 しかし、
 「霞ヶ関(かすみがせき)」を「霞ヶ浦(かすみがうら)」と間違えたのでは……?
との声もあった。

 「でもちょっとミスしました。誤爆ごめんな(笑) やっぱり日本語は難しい。」
とつぶやいているのは、おそらく上記の標的間違いを示していると思われる。

 素直に間違いを認めるところも、「かわいい」とおおむね高評価であるが、今後はターゲットを間違えないように願うばかりである。
 日本人でも難しい日本語だ。
 海の向こうのハッカーにとっても、やっぱり日本語は難しいのである。

参照元:Twitter OpJapan Official
https://twitter.com/op_japan/status/217948209341935616






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「もんじゅ」

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● もんじゅ


● もんじゅと再処理施設



朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/28 12:43
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/28/2012062801092.html

脱原発を叫びながら核燃料を製造する日本
日本政府、六ケ所村のMOX加工工場増設を認可

 日本政府が、福島第一原子力発電所の事故を機に中断していたプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX燃料)加工工場の追加工事を26日に認可した。
 日本国内では原発事故を機に原発廃止論が拡大しているが、日本政府は世論とは反対に、核兵器に転用可能なプルトニウムの関連施設を廃止しないという意志を示したものと解釈されている。

 日本政府はこれに先立ち22日、原子力基本法に「国家安全保障」という条項を追加した。
 この変更をめぐり、国内外では「日本は長期的に核武装へと進む道を開いたのではないか」という疑惑や非難が噴出した。

 経済産業省傘下の原子力安全保安院は、青森県六ケ所村のMOX燃料加工工場の建設工事をめぐり、粉末状のMOX燃料を固体化する施設などを追加で建設することを認可した。
 朝日新聞が27日付で報じた。

 六ケ所村の再処理工場は、使用済み核燃料を再処理し、プルトニウムを抽出する施設。
 日本政府が六ケ所村に追加で核燃料工場を建設するのは、核兵器への転用が可能な高純度のプルトニウムを生産できる福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」を維持するという意味だ、と専門家は分析している。

 「もんじゅ」ではこれまで、さまざまな事故が相次いで発生しているため、安全性や経済性の問題が指摘されており、産業化は2050年以降になるといわれている。
 日本政府の原発関連諮問機関に所属する伴英幸氏は、朝日新聞とのインタビューで
 「核燃料再処理事業を継続することを既成事実化するために、今回の決定を下したのではないか」
と指摘した。

 毎日新聞は、原子力基本法への安全保障条項の新設をめぐり
 「原発が廃止されれば六ケ所村の再処理施設が存在する根拠がなくなるが、原子力基本法の改正により、原発の存廃に関係なく、軍事用の核物質を生産できる六ケ所村の再処理施設を存続させる根拠が整った」
と分析した。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/28 12:47
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/28/2012062801098.html

日本による核兵器製造、技術的な壁は皆無

 日本が核武装するかどうかは国内外の状況に基づく「政治的決断」の問題であり、核兵器の製造に技術的な壁はない、というのが専門家たちの見解だ。
 原子力工学の博士号を持つ経済評論家の大前研一氏は、かつてメディアとのインタビューで
 「核兵器を開発しないのは国民感情のためであり、日本は決断さえすれば90日以内に核兵器を製造してミサイルに搭載する能力を備えている」
と主張した。

 現在、日本は核保有国ではない。
 だが、漢陽大学政治外交学科の金慶敏(キム・ギョンミン)教授は
 「日本はウラン濃縮のための遠心分離機を保有しており、これを軍事的利用に転用すると決めれば、濃縮濃度を上げウラン爆弾を作ることができる」
と話す。
 さらに、日本は年間800トンに達する使用済み核燃料の再処理能力も備えており、その気になればプルトニウム爆弾も製造可能だと説明した。

 また、日本は「激光XII号レーザー」という核融合実験装置を保有しており、実際の核実験を省き、コンピューター上でのシミュレーションにより核兵器の開発・検証実験を行うことができる。

 核兵器は、大陸間弾道ミサイルに搭載されるときにその威力を十二分に発揮する。日本は軌道再突入実験機「りゅうせい」(OREX)を用い、大陸間弾道ミサイルの開発に必要なデータを蓄積してきたほか、即時に発射可能な世界最高レベルの固体燃料ロケット「M-V」も保有している。
 原料から運送手段、検証手段まで、核武装に必要な全ての能力を備えているというわけだ。

 日本政府は北朝鮮の核実験や中国の台頭など、外部の状況変化を反核世論に逆らう決断を下す口実にする可能性もある、と専門家たちは警鐘を鳴らす。

 原子力基本法の改正、青森県六ケ所村にあるプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料工場の工事認可など、日本政府の最近の動向を核武装に向けた動きと断定することはできない。
 だが、ソウル大原子核工学科の黄一淳(ファン・イルスン)教授は、日本政府のこうした動きは、高速増殖炉計画の維持といった従来の核政策を固守しながら、有事に備えて万全の準備をしておくという意向を示したものだと分析している。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/28 12:46
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/28/2012062801095.html

日本政府が建設許可した核燃料再処理工場の実態
六ケ所村再処理工場、2兆円投入するも運転中止
近くに活断層が存在する可能性も

 日本政府が新たに建設を許可したMOX(混合酸化物)燃料加工工場は、青森県六ケ所村に建設される。
 同村は日本の原子力施設の心臓部と呼べる所だ。
 全国の原子力発電所で使われた使用済み核燃料が同村に集められ、そこでプルトニウムを抽出し、保管しているためだ。
 日本は核燃料の再利用という大義名分の下、これまで同村に2兆1930億円を投入してきた。
 同村にある核燃料の再処理工場は、2004年から試運転を開始したが、放射能漏れ事故が相次ぎ、現在運転は事実上中断している状態だ。

 今回新たに建設が許可された、高速増殖炉用のMOX燃料を大量生産する工場は、2016年の完成を目標としている。
 だが、MOX燃料を使用する高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)は、2050年にようやく商業運転が可能になる。
 日本政府は、MOX燃料を一般の原発にも使用する、と発表したが、現在MOX燃料の需要はほとんどない状態で、MOX燃料を使用する原発を新たに建設する計画も、福島第一原発の事故を受け撤回されている状況だ。

 日本では最近、六ケ所村の再処理工場近くに活断層が存在する可能性があるため、同工場を廃止すべきだという声が高まっている。
 活断層がある地域は、そうでない地域に比べ、地震が発生する可能性が極めて高い。
 地震専門家の渡辺満久・東洋大教授は「六ケ所村の再処理工場がある地域にも活断層がある可能性が高く、マグニチュード8程度の地震が発生する恐れがある」として、対策を講じるよう求めた。

 六ケ所村には、核燃料の再処理に用いられる有毒な化学物質が数多く保管されている。
 化学工場を思わせるような、さまざまな配管が張り巡らされ、精密機器も多い。
 このため専門家たちは、再処理工場が大地震に対し、原発以上に弱いとの見方を示している。
 それにもかかわらず、活断層についての詳しい調査を行わないまま、新たに再処理工場の建設を許可したのは、日本政府が関連施設の維持を事実上決定したためだ、と専門家たちは指摘する。
 原子力業界は「『もんじゅ』や六ケ所村の再処理工場を廃止する場合、放射性物質の処理費用だけで19兆円が掛かる」として、施設の維持を既成事実化している。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/28 12:45
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/28/2012062801094.html

高速増殖炉もんじゅ、核開発狙う日本の布石

 国際社会で日本が「潜在的核保有国」に分類されるのは、核保有国以外で唯一、核兵器に転用可能なプルトニウムを抽出、保管しているからだ。
 現在日本が保管しているプルトニウムは、
 日本国内に6.7トン、英国とフランスの再処理施設にある23.3トンの計30トンだ。

 原爆を数千個作ることができる量に相当する。
 北朝鮮が保有する核兵器転用可能な純度のプルトニウムは約30-50キロとされる。

 日本が高度の核開発能力を保有すると考えられる根拠の一つが高速増殖炉もんじゅの存在だ。
 高速増殖炉は核燃料の再利用が可能という点で「夢の原子炉」と呼ばれる。
 ここでは核兵器に使用可能な97.6%の高純度プルトニウムが生成される。
 普通の原子炉から出る使用済み核燃料にもプルトニウムが含まれているが、軍事用に転用するには純度が低すぎる。

 ソウル大原子核工学科の黄一淳(ファン・イルスン)教授は
 「高速増殖炉は使い物にならない天然ウランを兵器に使えるプルトニウムに変えることができるため、軍事用に使用可能だ」
と指摘した。
 日本では、福島原発の事故以降電力不足ですぐには原発を廃止することができないにせよ、長期的には廃止すべきだとの声が高まっている。
 そうしたムードの中で、日本が高速増殖炉用の燃料を生産する青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の追加工事を認可したのは、「潜在的核保有国」という地位を放棄できないという意思の表れだと受け止められている。

 毎日新聞は最近、原子力基本法に安全保障条項を含めたのは、今後原発を廃止した場合、存在根拠を失う高速増殖炉もんじゅと六ケ所村の核燃料再処理工場の廃止論が出ることを防ぐことが狙いではないかと報じた。

■1960年代から高速増殖炉研究

 日本は核燃料の再利用を名分に掲げ、1960年代から高速増殖炉の研究を開始した。 
 核開発が目的ではないかとの疑惑が浮上したが、米国は冷戦体制でソ連と対決している状況を踏まえ、日本の計画を容認した。
 当時日本の高速増殖炉研究が核開発能力の保有を目標としていたことは、日本の外務省の内部文書「外交政策大綱」(69年作成)にも表れている。
 この文書には
 「当面核兵器は保有しない政策を取るが、核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持する。
 そのことへの干渉は受けない」
と書かれている。

 日本は71年に実験用高速増殖炉「常陽」を着工。
 それによって得た技術により、福井県敦賀市にもんじゅを建設し、91年から試運転に入った。
 中曽根康弘元首相は87年、日米首脳会談で関税引き下げなど米国の経済的要求を受け入れる代わり、日米原子力協定を米国の許可なしでプルトニウム抽出を可能にする形へと改定した。

■もんじゅの商用化は2050年

 日本政府は、高速増殖炉もんじゅの商用化時期が2050年になるとの認識を示した。
 日本政府は今後10年間、もんじゅの維持・研究開発費として年間3000億円を投入する計画だ。

 もんじゅは1991年に試運転に入ったが、さまざまな事故が相次ぎ、本格稼働に入った95年にナトリウム流出事故で火災が起きたことから稼働を中断した。
 高速増殖炉は冷却材に水ではなくナトリウムを使用するが、ナトリウムは水に触れただけで爆発するため、一般の原発よりも危険性がはるかに高い。
 その後、民主党政権下の2010年5月、もんじゅは稼働を再開したが、同年8月に原子炉格納容器の部品落下で再び稼働を中断した。

 米国、英国、フランスも夢の原子炉である高速増殖炉の開発に参入したが、事故リスクや技術的難度のため、事実上商用化を断念した。
 現在はインド、中国、ロシアが高速増殖炉を開発または稼働中だが、専門家はいずれも事実上の「準軍事用」と見ている。
 事故リスクが高い上、商用化可能性の低いもんじゅに日本政府が巨額の費用を投じ続けていることについて、専門家は
 「核保有潜在能力の確保」
という理由以外に説明が付かないと見ている。

■高速増殖炉もんじゅ

 MOX燃料(プルトニウム・ウラン混合酸化物)を使用するナトリウム冷却高速炉。
 日本政府が福井県敦賀市に1985年に着工し、95年8月に運転を開始した。
 しかし、同年12月にナトリウム流出事故で運転を中止した。
 2010年5月に再稼働したが、同年8月の事故を受け、現在も運転を中止している。もんじゅの名は仏教の文殊菩薩(ぼさつ)に由来する。




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中国製の戦車:ロシア製戦車に勝利

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● レコードチャイナから



レコードチャイナ 配信日時:2012年6月28日 8時7分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62462&type=0

中国製の戦車、輸出戦線でロシア製に勝利
=高品質・低価格で途上国市場独占の勢い―香港紙

 2012年6月26日、新華網によれば、南スーダンのロシア製T-72戦車がスーダンの中国製96式戦車に撃破されたという噂がネット上で広まっている。 
 香港「星島日報」紙は、中国製戦車は質の高さと価格の安さで発展途上国ではきわめて人気が高いとし、旧型戦車を安価に売り込もうとするロシアの計画にダメージを与えていると報じている。

 ロシアの軍事誌モスクワ・ディフェンス・ブリーフによれば、2010年にロシアが販売した最新のT-90S戦車はわずか20両。
 2011年にウガンダが購入した30両を含めても、同時期に中国が輸出した戦車の数には及ばない。
 また、T-90S戦車は最新モデルではあるものの、実際にはすでに旧型となっているT-72戦車をベースに改良したものであり、搭載されている技術の割に価格が高いという。

 一方、中国の輸出向け軍備は顧客の様々な需要を技術面でも価格面でも満たすことができるようになっており、輸出向けのVT-1A戦車は2010年にT-90Sを“撃破”するかたちでモロッコ陸軍に150両輸出する契約が結ばれている。

 また、旧式となった戦車の更新が急務となっているミャンマーとバングラデシュも中国製の輸出向け戦車MBT-2000を購入しており、台湾の軍事誌「亜太防務」は今後10年以内に中国の戦車がローエンド~ミドルエンドの市場を独占し“敵なし”の状態になるかもしれないと伝えている。


 中国の武器の技術はロシアからのものである。
 こういうことをやると、ロシアは面白くないだろう。
 高度技術の移転を止めるだろう。
 ローエンド、ミドルエンドのものならこれまでの取得技術によって中国はやっていけるだろうが、果たしてハイエンドなものだとどうなるだろうか。
 中国はジェット機などのレベルではまだエンジンが自前で開発できないでいる。
 しばらくはロシアに依存しないといけないが、ロシアがそっぽを向くことも考えられる。
 中国という国はこういうことをちょくちょくやりたがる。
 日本の新幹線の技術を入れて、ちょっと手直しして世界一だと吹聴する。
 姿勢的にはあまりよくない。
 周囲からスカンを食らう体質を根にもっているようである。
 相手の立場に立って考えるとか、そういうことがない。
 嫌われ役がよく似合うタイプなのかもしれない。



レコードチャイナ 配信日時:2012年6月28日 18時6分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62459&type=0

中国海軍、その行動範囲は今世紀半ばまでに全世界に拡大する―インド誌

 2012年6月26日、インドの軍事専門誌インディアン・ディフェンス・レビュー(電子版)は、中国軍は今後10年以内に完全に自力で武器及び宇宙技術を調達できるようになり、中国海軍の行動範囲は21世紀半ばまでに全世界に広がるだろうと報じた。
 新華網が伝えた。

 中国海軍は現在、兵士22万5000人を擁し、北海と東シナ海、南シナ海の3艦隊に分けられ、各艦隊は海上艦隊、潜水艇艦隊、海軍航空兵および湾岸防衛部隊で組織されている。
 さらに、中国海軍は主要な海軍基地10カ所を擁するとともに、万一の場合は商船および漁船を組織することも可能だという。

 中国海軍の近代化は、3段階の戦略で構成されている。
 第1段階は、「第一列島線(日本列島、沖縄、台湾、フィリピンを結ぶライン)」の防衛能力を備える作戦で、これはすでに達成されたとみられている。
 第2段階は、「第二列島線(小笠原諸島、グアム・サイパン、パプアニューギニアを結ぶライン)」へ進出して地域性の高い海軍力を確立すること。
 そして、第3段階として21世紀半ばまでに行動範囲を全世界に広げた外洋海軍に発展するとしている。

 中国の軍事技術はこれまで、完全に輸入に依存してきたが、今後50年以内に徐々にその割合を減らし、中国独自の軍事技術を確立していくとみられている。
 中国のリバースエンジニアリング技術は非常に高い。
 今後は解析した様々な技術を自分たちの武器製造に応用し、輸入に頼るのは最先端の武器かシステムに限定されていくだろう。

 確実なことは、
 中国軍は今後10年以内に、完全に自力で武器及び宇宙技術を調達できるようになる
ということである。




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サムスン『GALAXY Tab 10.1』:アメリカでの販売差し止め

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● Photo:Rocketnews24.



ロケットニュース 2012年6月27日
http://rocketnews24.com/2012/06/27/224904/

【米国】サムスンの『GALAXY Tab 10.1』販売に仮差し止め判決
 「GALAXY TabにはiPadの模倣が認められる」

 6月28日は韓国サムスン電子のスマートフォン「GALAXY S3」の発売日だ。
 海外ではすでに発売されている国もあり、需要に供給が追いつかないほどの人気を博していると伝えられている。

 GALAXYシリーズはアップル社のiPhoneやiPadと並びスマホ・タブレット市場を二分する人気機種として知られている。
 だが、同時に両社の間では特許をめぐる争いが絶えないこともよく知られているのではないだろうか。

 そんななか、アメリカ司法がひとつの判断を下した。
 サムスンのタブレット「GALAXY Tab 10.1」はアップルの特許を侵害しているとして米国内での販売を差し止めるというのである。

 アップルはかねてよりサムスン電子はスマホ・タブレット分野において自社の特許を侵害していると主張している。
 アメリカでの裁判では一度はその主張は退けられたものの、先日再審議が行われ、GALAXY Tab 10.1の販売差し止めの判決が出たそうだ。
 アップルにとってはまさに逆転判決だ。

 アメリカは同社にとって主要マーケットのひとつだ。
 そこでの勝利はアップルにとって大変重要な意味を持つ。
 この判決は世界中で起こされているスマホやタブレットの特許をめぐる訴訟や出だし好調な「GALAXY S3」の販売に影響するのではないかと注目されている。

 ちなみに、ヨーロッパの一部では2011年の時点でアップルの主張が認められており、GALAXY Tab 10.1は販売は停止している国もあるそうだ。

 なお、アメリカでの判決について、アップルの広報は
 「サムスンの模倣行為は間違いである」
とコメントを発表、今後もその主張を貫く姿勢だ。
 サムスン側はコメントを発表していないとのことである。

参照元:ET Today(中国語)




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/28 08:06
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/28/2012062800473.html

ギャラクシータブ10.1、米国で販売差し止め


●ギャラクシータブ10.1

 米国カリフォルニア州北部連邦地裁は27日、サムスン電子のタブレット端末「ギャラクシータブ10.1」の米国での販売差し止めを求めた米アップルの仮処分申請を認める決定を下した。
 今回の判決は、連邦控訴裁で今月5日、審理を一審の同地裁に差し戻す判決が出ていたため、事前に予想されていたものだった。
 連邦控訴裁は、アップルによる仮処分申請のうち、ギャラクシータブ10.1については、デザイン特許を侵害している可能性があるとして、一審に審理を差し戻していた。

 今回の決定を受け、サムスン電子は米国で既に出荷している分を除き、ギャラクシータブ10.1の販売ができなくなる。
 販売差し止めは、アップルが裁判所に260万ドル(約2億1000万円)の供託金を預託した時点で発効する。

 これについて、サムスン電子は、販売差し止めの対象製品が昨年夏発売の旧型機種である上、米国市場でのシェアは小さいとして、販売禁止による被害は小さいとの見方を示した。
 米国のタブレット端末市場では、アップルのiPadが70%のシェアを占め、サムスン製品のシェアは、4機種合計でも6-7%にすぎない。

 しかし、サムスン電子とアップルによる特許侵害の有無を争う本訴訟が7月30日に始まるだけに、今回の決定はサムスンにとって心理的な負担となる見通しだ。
 現在両社は、米国で販売差し止めの仮処分申請、特許侵害の有無を争う本訴訟、米国際貿易委員会(ITC)への提訴など三つのルートで互いに圧力をかける神経戦を展開している。


 アップルはサムスンを叩き潰す気でいる。
 サムスンの行動は、周囲からみるとまったく理解できない。
 サムスンはアップルあってのサムスンだ。
 いいかえればサムスンはアップルに寄生することで、販売のぶっとい柱であるスマホやタブレットを生産している。
 その宿主を喧嘩してどうする。
 「驕り」にしか見えない。
 崖っぷちの捨て身なのかもしれない。
 いまのところ、サムスンの未来はないといってもいい。
 その場その時の売上に目が眩んで強欲になって、明日へのことを考えられなくなっている、そんな状態に陥ってしまっている。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/07/03 09:06
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/03/2012070300607.html

10大企業の上半期業績、サムスン・現代自以外低迷か

 証券情報サイト「FNガイド」の集計によると、韓国の10大企業グループの今年上半期の業績は、サムスンと現代自動車が好調だった以外は、低迷する見通しだ。

 サムスンの主な系列企業11社による上半期の営業利益は、前年同期比65.2%増の14兆7000億ウォン(約1兆200億円)が見込まれる。
 売上高は22.7%増の133兆ウォン(約9兆2300億円)、純利益は54.1%増の12兆2000億ウォン(約8500億円)となる見通しだ。

 サムスンの好業績は、サムスン電子がアップルを上回り、スマートフォンと従来型携帯電話端末で世界首位の座を固め、半導体部門も好調だったからだ。
 サムスン電子は、第2四半期(4-6月)に売上高が50兆2000億ウォン(約3兆4800億円)に達し、初めて50兆ウォン(約3兆4700億円)を超える見通しだ。

 海外市場が好調の現代自動車グループも業績が改善した。
 主な系列企業7社の上半期の営業利益は14.2%増の9兆9000億ウォン(約6900億円)が見込まれる。
 売上高は10.5%増、純利益は13.1%増との予測だ。
 現代自動車と起亜自動車は、世界的な販売増と為替効果で、第2四半期の売上高はそれぞれ21兆8000億ウォン(約1兆5100億円)、13兆ウォン(約9000億円)と予想され、過去最高だった第1四半期の業績を上回る見通しだ。
 現代自の下半期の営業利益は18%増の9兆9000億ウォンとの予想だ。

 残る企業グループの業績は伸び悩むとみられる。
 LG電子などLGグループの主な系列企業10社による上半期の売上高は2.4%増の73兆3000億ウォン(約5兆800億円)にとどまる見通しだ。
 営業利益は6.8%増の3兆ウォン(約2100億円)、純利益は2.3%減の2兆2000億ウォン(約1500億円)との予測だ。

 SKグループの系列企業8社も上半期の売上高が8%増の127兆ウォン(約8兆8100億円)となるが、営業利益は21.7%減の6兆ウォン(約4200億円)、純利益は35.4%減の2兆7000億ウォン(約1900億円)が見込まれる。
 ロッテグループとGSグループの営業利益はそれぞれ36.8%、34.4%の減少と予想。
 このほか、現代重工業、ポスコ、ハンファも営業利益がそれぞれ35.8%、32.2%、53.5%落ち込む見通しだ。


 サムスンの好調はアップルに依存している。
 アップルあってのサムスンだ。
 そのことをわきまえずに、サムスンはアップルのしっぽを踏んづけている。
 「そこに尻尾があるのが悪いのだ」という論法である。
 サムスンのこういうやりかたでは、この起亜車の未来は暗い。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/07/04 08:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/04/2012070400599.html

特許紛争:ギャラクシーS3にも米国で販売差し止め懸念

 サムスン電子が米アップルとの特許紛争で相次いで敗訴し、先月米国で発売したばかりの最新主力機種「ギャラクシーS3」の販売も差し止められるのではないかという懸念が高まっている。

 ギャラクシーS3は、今年5月末の発売から1カ月余りで全世界で1000万台以上が売れたヒット商品だ。
 米国でも6月末に発売されたが、移動通信キャリア5社が一斉に販売するのは異例のことだ。
 現在も供給が追い付かないほどの人気となっている。
 しかし、最近米国の裁判所で示されている判決、ギャラクシーS3の設計構造からみて、アップルの特許攻勢に押される可能性が高いとみられている。

■特許紛争で連敗中

 サムスン電子は、米国でのアップルとの特許訴訟で連敗を続けている。
 米カリフォルニア州北部連邦地裁は今月2日、タブレット端末「ギャラクシータブ10.1」の販売を差し止める仮処分決定の執行停止を求めたサムスン電子の申し立てを棄却した。

 これに先立ち、同地裁はギャラクシータブ10.1の米国国内での販売を差し止める決定を下していた。
 担当判事は
 「サムスン電子も明らかにしている通り、サムスンは米国でタブレット端末を多数発売しており、今回の販売差し止めによる被害は軽微だ」
との論理を展開したという。

 サムスンの米国での敗訴は、5月以来続いている。
 特に、6月29日の同地裁による判決は、ギャラクシーS3の販売差し止めにもつながりかねないとの懸念を増幅させている。
 同地裁はサムスンのスマートフォン「ギャラクシー・ネクサス」の米国での販売を差し止める決定を下したが、ギャラクシーS3は基本ソフト(OS)にネクサスと同じ「アンドロイド4.0」(通称アイスクリームサンドイッチ)を採用しているからだ。

■アップルの標的はギャラクシーS3

 判決で同地裁は、ネクサスに搭載された「統合検索機能」がアップルの特許を侵害しているとの原告の主張を認めた。
 統合検索機能とは、インターネット上だけでなく、スマートフォン内部に保存された情報も同時に検索し、結果を表示する機能を指す。

 同機能はネクサスだけに採用されているものではなく、OSのアンドロイド4.0に本来搭載されている機能だ。
 ギャラクシーS3もOSにアンドロイド4.0を採用しているため、いつでも同じ理由でアップルが販売差し止め攻勢をかけてくる可能性がある。

 アップルは先月、同地裁でのネクサスをめぐる審理の対象にギャラクシーS3も含めるよう主張した。
 ギャラクシーS3の人気が高まっていることを受け、米国での販売を阻もうとする狙いとみられる。
 しかし、同地裁はギャラクシーS3については別途申し立てをすべきだと判断し、アップルの主張をひとまず退けた。

 サムスン電子は「上訴審でネクサスに特許侵害はないことを十分立証したい」との立場だ。




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2012年6月27日水曜日

太陽に異変 静穏化で地球は寒冷化するのか

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●太陽の磁気構造が変化。これまでは太陽の南極(N極)から出た磁力線が北極(S極)に入る2重極の構造。これが南北ともN極で赤道付近がS極となる4重極構造に変わりつつある=国立天文台提供



日経新聞 2012/6/24 7:00
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGG2100P_R20C12A6000000/

太陽に異変 静穏化で地球は寒冷化するのか 日経サイエンス

われわれが地球上で生活できるのも太陽の恵みのおかげ。
その太陽の様子が最近おかしくなっている。
異常と言えるほどその活動が静かになっているのだ。
歴史上、太陽活動が長期間にわたり不活発だった時期があり、その時の地球の気候は寒冷だった。
太陽はこれからどうなり、地球の気候への影響はあるのか。

太陽活動の活発さの指標となるのが太陽表面に現れる黒点の数の多さ。その数はほぼ11年の周期で増減を繰り返す。黒点数のピークを極大、底を極小と呼ぶ。現在は来年春過ぎとみられる極大の時期に向けて太陽活動が上昇しており、ここ数カ月は大規模なフレア(爆発現象)が起きたりもしているものの、全体的に活動度は低い。

極小期前後での累積無黒点日数(黒点が1つも見えない日の累積)は直近では814日に及び、これは110~140年ぶりに黒点数が少ないことを意味している。黒点数だけでなく、活動周期が11年以上に伸びたり、太陽から吹き出すプラズマの風(太陽風)が弱くなったりしている。

太陽に何が起きているのか。日本の太陽観測衛星「ひので」(2006年9月打ち上げ)のデータからわかってきたのは、太陽の磁気構造が異常な形をとりつつあるということだ。太陽は地球と同じように南北が反対の極性を持つ「2重極」の構造だ。極大期に南北の極性が入れ替わる。

北極がS極で南極がN極だったものが、今年に入り、南極がN極を維持したまま、北極がS極からN極に変わりつつある。このまま行くと、北と南がN極で、赤道付近がS極という「4重極」になるとみられる。こうした変則的な磁場の構造は、最近の研究によると、マウンダー極小期と呼ばれる17世紀を中心とした近世の寒冷期にも起きていたらしい。

太陽活動の低下は、マウンダー極小期と同じように、地球の気候を寒冷化させるのだろうか。太陽活動と気候変動をつなぐものとしてカギを握るのが、宇宙のはるかかなたからやってくる銀河宇宙線だ。マウンダー極小期のような寒冷な時期には、大量の宇宙線が地球に入り込んでいた。科学者が有力視しているのは、宇宙線が増えると雲ができやすくなり、気温が下がるのではないかという仮説だ。

想定されている宇宙線の作用としては、荷電粒子である宇宙線が生み出すイオンの効果によって雲の核が形成されやすくなることや、雲にたまる電荷が増えることで雲の成長が促進されることなどがある。これを実験室で確かめる試みも動き出している。

(詳細は25日発売の日経サイエンス8月号に掲載)





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中比対決:南シナ海のスカボロー礁に中国船28隻が停留

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● 本当に漁船? 
南シナ海のスカボロー礁をめぐる中国とフィリピンの対立のきっかけは中国漁船 Reuters



サーチナニュース 2012/06/27(水) 11:27
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0627&f=politics_0627_010.shtml

南シナ海のスカボロー礁に中国船28隻が停留、フィリピン軍確認

フィリピン国軍は26日、中国と領有権をめぐって対立している南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)海域に、28隻の中国船が依然とどまっているのを確認したと発表した。
うち5隻が海洋監視船など中国政府の船という。
香港紙、成報が27日伝えた。

スカボロー礁での中国とフィリピン船の対峙は4月10日から続いている。
フィリピン海軍のパマ総司令官によると、軍用機がスカボロー礁上空から偵察したところ、25日午後時点で同海域にはまだ28隻の中国船がいた。
うち23隻は漁船で、スカボロー礁の入江に停泊しており、5隻は中国政府の船で、スカボロー礁周辺に分布していた。
5隻のうち3隻が海洋監視船、2隻が漁業監視船という。

フィリピン外務省は先日
「中国船はすでに環礁から撤退した」
と述べたが、26日に改めて
中国船が明らかにまた入ってきた
と発表した。

中国はベトナムとも南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島の南威島などの領有権をめぐり争っている。
記事によると、中国の海洋監視船の編隊が26日、定期巡航のため海南省三亜市を出航し、南シナ海の中国が管轄を主張する海域に向かったという。




ニューズウイーク 2012年06月28日(木)15時17分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/06/post-2601.php
ジェームズ・ホームズ(米海軍大学准教授)

漁船を悪用する中国の狡猾
民間船を使って領有権を争う隣国を挑発する中国政府と人民解放軍の抜け目なき拡大戦略

[2012年6月 6日号掲載]

「歴史は繰り返す」とはこのことだろう。
かつてソ連軍がそうしたのと同じように、中国は今日でも海洋戦略の手段として漁船を利用している。
台北在住のジャーナリスト、イェンス・カストナーがオンライン紙のアジア・タイムズで5月に報じたように、中国が領有権を争う海域に出漁する中国漁船は、政府から何らかの補償を受けている可能性がある。

似たような話は、冷戦時代に現役だった米海軍の将兵なら、誰でも聞いたことがある。
当時はどんな特殊部隊も、ソ連の情報収集艦(AGI)の動きをチェックしなければアメリカの軍港を出港できなかった。
AGIは高速航行できるよう改造された漁船で、米海軍の船隊が米領海を出た直後から追尾を始めた。

AGIは漁の傍ら敵艦船の動きを追跡し、通信情報を傍受し、米海軍の海上での軍事行動の戦術を監視した。
世界を見渡しても、こうした活動に民間の漁船を使う国は多くない。

海軍の艦隊や海兵隊員だけでは足らず、民間の船舶や船員まで使う──。
海洋戦略はもはや公共、民間を問わず、政府が使える手段をすべて使って権益拡大を図る総力戦と化している。

AGIは海上での監視や通信傍受といった防諜的な活動が主体だったが、中国漁船はもっと積極的な任務を持たされ、軍事行動に出ることもある。
機雷の設置や除去はその一例だ。中国と海洋上の権益を争う周辺国に対して、「限定的な対立」をあおる手段としても使われる。

アジア・タイムズは、この中国政府の戦略をアジアの海を都合の良いときにかき回せる「小枝」に例えた。
周辺国と領有権を争う領土や領海について国内世論を喚起したいとき、内政に対する国民の不満をかわしたいとき、台湾に圧力をかけたいときなどにこの小枝が使われる。

日本やフィリピンのように中国との間で領有権争いを抱える国は特に「限定的な対立」の標的となる。一昨年に尖閣諸島をめぐって日中が批判合戦を繰り広げたのも中国漁船がきっかけだった。
現在フィリピンが実効支配する南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)をめぐって中国とフィリピンがにらみ合いを続けているが、その先陣に立っているのは中国の漁民だ。

中国政府がこうした漁船の行動に直接指示を出しているのかは定かではない。
恐らく意図的な指示が出ていることもあれば、偶然の衝突事故などに乗じるケースもあるのだろう。
明らかなのは、中国政府が漁船に紛争海域での操業を奨励しており、問題が生じれば政府が乗り出していく、ということだ。

■周辺国には敗北しかない

周辺国の沿岸警備隊や海軍が中国漁船を追い払おうとしたら、中国政府が行動を起こすためのもっともな理由になる。
一昨年の尖閣諸島をめぐる対立のように、外交的に介入することもできるし、スカボロー礁のように、漁民保護のために国家海洋局の巡視船を派遣することもできる。

大砲のない「砲艦外交」とも呼べるだろう。
少なくとも目に見える武力は誇示していない。
人民解放軍は姿を見せずに待機しているだけだ。
特にフィリピンのように相手国の軍事力が中国のそれより圧倒的に劣る場合は、姿を見せない海軍が大きな抑止力として働いている。
フィリピンが中国の軍事力を無視して危険な賭けに出るとは思えないからだ。








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神舟9号が帰還へ,準備作業が始まる

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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月27日 6時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62439&type=0

神舟9号が帰還へ=救援船が帰港、主着陸場では準備作業が始まる―中国紙

 2012年6月25日、神舟9号の上昇段階における海上緊急救援任務を終えた「東海救112」など4隻の救助船が上海外高橋埠頭に帰還した。
 内モンゴル自治区の主着陸場でも乗組員の帰還準備が整いつつある。新京報が伝えた。

 神舟9号と天宮1号の手動ドッキング成功に伴い、内モンゴル自治区四子王旗にある神舟9号の主着陸場は宇宙船と乗組員3名の帰還に向けた準備作業を開始した。

 中国有人宇宙飛行プロジェクトにおいて重要な役割を果たす着陸場システムは、主着陸場、副着陸場、陸上緊急救助、海上緊急救助、通信および医学的監督保護という5つのサブシステムに分かれており、神舟シリーズでは1号から8号までがすべて四子王旗の主着陸場に着陸している。

 神舟9号回収に参加する各システムのスタッフ、設備はすでに主着陸場に到着しており、複数回にわたって訓練や演習が行われた。
 現在のところ、神舟9号の主着陸場の各サブシステムは正常に運営されているという。





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2012年6月26日火曜日

中国脱出作戦:中国の学生は米国の大学を目指す

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CNN..co.jp 2012.06.26 Tue posted at: 12:13 JST
http://www.cnn.co.jp/fringe/30007118.html

中国の学生は米国の大学を目指す 
留学生殺到の理由は


 米国の高等教育は、大卒資格のコストパフォーマンスなどを巡り国民的レベルでの熱い議論の的となっているが、米国にとって経済面での最大のライバルである中国で、米国の大学の人気は過去最高の水準にあるかもしれない。
 そこには大きく3つの理由がありそうだ。

 中国人は、初等・中等教育を非常に重視しているとともに、子どもが米国の大学に進学し、そして、出来れば
米国にとどまることを切望している

ようだ。

 「私の息子(娘)は、プリンストン大学(または、ハーバード大学)に行く予定だ」
という話をよく聞いたが、その親に子どもの年齢を聞くと、
 「3才です」
という答えが返ってくることもあるほど、早い時期からの教育熱は非常に高い。

 教師、親、そして子どもたちと話してみると、中国人との3つの大きな違いが明らかになる。

 第一の違いは、科学と技術、工学、数学の分野においては、中国の子どもの方が米国の子どもよりも、よく教育を受けているということだ。子どもに対する高い望みは、
 米国と同様に一般的だ。

 第二の違いは、中国の親たちは、子どもの教育のためにはほとんどなんでも犠牲にするということだ。
 中間層の家庭では、可処分所得は、遊興費よりも教育費に向けられることが多い。

 そして第三の違いは、中国人にとって米国の大学は、様々な欠点にもかかわらず、自由と個人主義、そして自己向上へと向かう道標だということだ。
 中国人にとって米国の大学は、最大の成功の証しとなっている。

 アジアには「出る杭は打たれる」ということわざがあるが、米国では出る杭は称賛が得られる。
 米国にも改善の余地はあるし、より大きな成果を上げる必要もあるだろうが、いまだに無限の可能性の地でもある。
 政治的には米国は、中国政府と対立関係にあるかもしれないが、中国人は、米国的な自主独立の精神に強い憧れを抱いている。

 中国の学生に対し、英語に加えて、米国の高等教育機関で高評価を得られる態度や学習姿勢などを伝授することで米国への留学を手助けする組織も存在する。

 その結果、米国の大学における中国人留学生の数は、過去2年間で倍増した。
 2006~07年度には9955人だった中国人入学者は、翌年度には1万6450人となり、10~11年度には5万6976人になっている。
 米国は、中国人の最大の留学先であり、彼らは、教育面でも経済面でも既にその成果を得るようになっている。

 オバマ米大統領は11年2月、米IT産業の中心地であるシリコンバレーの有力企業家たちとの会合で、アップルのスティーブ・ジョブズ氏に、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を中国でなく米国で生産するには何が必要かと質問したが、ジョブズ氏は、それは有り得ないと答えた。

 ニューヨーク・タイムズ紙によれば、アップルの幹部は、巨大な海外工場や、海外労働者の柔軟性、勤勉性や熟練度のために、アップルのほとんどの製品が米国製には出来ないと考えているという。

 中国人は、適切な準備の下に入学した場合には、米国の大学は大きな可能性を与えてくれることを理解している。
 どのような学位を取得するのかについての明確な目標や、真剣な大学選び、財政面での裏付け、勉学への取り組み方への理解などが伴えば、米国の大学制度はいまだに世界最高である。

 米国人学生が、同じように賢明かつ真剣に高等教育に取り組まなければ、米国の大学は、大きな志とやる気を持った海外からの学生に占拠されることになってしまうだろう。




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中国:鉄鋼の過剰生産へ、日本の10倍

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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月26日 12時38分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62391&type=0

中国の鉄鋼生産量は日本の10倍、業界は赤字の時代へ―中国紙

 2012年6月23日、中国鉄鋼業界の情勢がますます厳しさを増している。
 中国経営報が伝えた。

 1978年、中国の鉄鋼生産量は3000万tにも満たなかった。
 それから22年後の2000年には1億2800万t。
 さらに11年後の2011年には9億tにまで達した。
 これは日本の鉄鋼生産量の約10倍に相当する。

 これと同時に鉄鋼業界の情勢が厳しさを増している。
 鋼材価格は2007年の段階ではまだ値上げが許されたが、わずか4年の間に鉄鋼業界全体が赤字という事態に。
 赤字企業の割合は33%に達し、業界全体の再編が余儀なくされた。

 今年6月初め、鉄鋼大手の宝鋼が7月の鋼材価格を引き下げると発表すると、鞍鋼、武鋼、首鋼を含む国内各社もこれを追った。
 下げ幅はほぼ同じで、宝鋼は200~300元(約2500~3700円)、武鋼は150~200元(約1800~2500円)、首鋼は80~200元(約1000~2500円)。

 このほか、鉄鋼各社は早めのオーダーやリピーターの顧客に対し、独自の優遇サービスも始めた。
 だが、広東省で鉄鋼の貿易会社を経営する陳茂才(チェン・マオツァイ)氏は「在庫過多」を理由に慎重な姿勢をみせている。
 鉄鋼貿易商は産業チェーンにおいて重要な存在だ。
 彼らがさばくオーダーは全体の60~70%を占める。

 鉄鋼メーカーはこれまで、絶対的な力を持っていた。
 貿易会社は全額先払いが当たり前。
 それでも、メーカー側は様々な名目で「保証金」をせがんだ。
 だが、今はメーカー側が貿易会社に
 「1kg当たりいくら」
と手数料を支払うように。
 それでもオーダーの量はピーク時の5分の1にまで落ち込んでいる。




レコードチャイナ 配信日時:2012年7月4日 8時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62597&type=0

生産過剰なのに!
中国鉄鋼産業、GDP目標のため新工場を新設


 2012年7月1日、環球時報によると、米誌ビジネスウィークはこのほど
 「中国にとって鉄鋼工場はまだ足りない」
と題した記事を掲載し、中国の鉄鋼産業はすでに過剰状態にあるが、GDP目標実現のために工場を新設し続けていると報じた。

 中国は世界の鉄鋼生産量の45%を占める世界最大の鉄鋼生産国であり、世界10大鉄鋼工場のうち、6カ所を擁している。
 中国の今年の鉄鋼生産量は、実際の需要よりも2億2000万トン多い9億4000万トンが予定されている。

 鉄鉱石の価格が高止まりし、供給過剰が続いており、中国の鉄鋼業界は今年第1四半期(1-3月)、10億元(約125億円)の赤字を計上した。
 中国鋼鉄工業協会の関係者は
 「鉄鋼業界はすでに冬を迎えている。
 われわれは生産量をコントロールし、在庫量に注視しなければならない」
と話す。
 それにもかかわらず、中国の鉄鋼産業大手・宝鋼集団は広東省に110億ドル(約8756億円)を投資して新工場の建設を計画している。

 毛沢東時代以降、中国の鉄鋼産業は国家の実力の象徴とみなされており、その発展は実際の需要よりも政治目標によるところが大きかった。
 世界的な金融危機の発生後、中国は橋や大型ビル、高速鉄道などインフラ建設に邁進してきたが、鉄鋼の生産能力はこれらの需要をはるかに上回るスピードで成長してきた。

 清華大学ビジネススクールのパトリック・チョバネク(Patrick Chovanec)教授は、中国のインフラ建設は需要があるからではなく、GDP目標を実現したいからだと指摘する。
 新指導部が誕生する今秋の第18回中国共産党全国代表大会(十八大)を控え、経済成長の過度の減速を抑えたいとの思いがあることも影響していると見られている。

 中国には現在約2700カ所の鉄鋼工場があるが、その多くは小規模で生産効率が悪く、低価値の製品しか生産できない工場だという。
 政府は小規模鉄鋼工場の合併や閉鎖により国内10大鉄鋼工場による生産シェアを現在の50%から15年には60%にまで引き上げ、鉄鋼産業をより強固なものにする計画を立てている。

 しかし、業界関係者は「地方政府は小規模鉄鋼工場による就業機会の提供と税収を重視し、工場の閉鎖を望んでいない。
 しかも、大多数の工場は合併や統合の資金が不足している」と指摘し、実現が容易ではないとの見方を示している。




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2012年6月25日月曜日

「危機は日本モデルを再建しているのか」?:「地球は既に限界点」

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 円高、東日本大震災、タイ洪水、高齢化など日本の暗い面を強調する論調が、最近えらく変わってきている。
 ユーロの崩壊兆し、韓国危機の色合い、一息入れる中国経済と回りをとりまく環境は下り坂に入っているいようだ。
 しかるに国債のランク付けが下がっても、政界がガタガタしても何処吹く風の日本。
 種々のデータからはいま暴動が起きても不思議でないはずなのだが。
 しかるに、安定この上ないのが、日本。
 そこがしゃくにさわるのだが。
 負の要因を並べれはいくらでも出てくる日本。
 悪いデータはいくらでもある。
 でも、それがまったく影響していないのも日本。
 どうなっているこの国は。
 つまるところ、言えることは、
 使われている現在の経済政治の数値指標がまったく此の国実態を表現していない

ということだ。
 だから、よそ様がどういったところで、それは蚊に食われた程度の痛みをライオンに噛まれたほどに強調表現しているにしか過ぎない、といった面白みに欠けているのも事実。

 なにしろ今後、政経済社会の大問題になるのは過剰人口の整理。
 そのことに比べれば他のことは些細な問題。
 いかに人口をあと一世代少々で2割減らして、1億人にするか。
 それに合わせる、社会体系を構築していくか、これが肝心。
 それを実行すべく
 これからは苦しみの連続になるが、それは民族に課せられた大使命。 
 避けて通れないもの。
 これ以外は、すべてささやかな問題であろう。


レコードチャイナ 配信日時:2012年6月25日 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62368&type=0

新日本モデルで成長する日本=官民一体の経済外交で前進―中国紙

 2012年6月21日、環球時報は、中国原題国際関係研究院日本研究所の劉軍紅(リウ・ジュンホン)研究員のコラムは
 「危機は日本モデルを再建しているのか」
を掲載した。

 米国の金融資本主義、ファンド資本主義、欧州の地域統合資本主義に対する疑義が突きつけられているなか、同じく資本主義市場経済をとる日本経済が復活しつつある。
 世界金融危機に伴う輸出不振、東日本大震災と福島原発事故という大きな打撃を受けながらも、今年第1四半期の経済成長率は年率換算で4.7%と高い伸びを見せた。

 戦後の日本経済は官僚主導の政治制度、所有と経営を分離させた企業制度、大蔵省と日本銀行が指導する金融制度からなる日本モデルで高成長を成し遂げ、世界的な評価を得た。
 しかし1990年代のバブル経済崩壊から長い低迷に陥っていた。

 しかし今、日本は新たなモデルの構築に成功している。 
 新自由主義モデルを基本として、競争を促進させた市場に基づく政策システム。
 アジアの新興国の台頭という地の利を生かすとともに、対中関係の冷却によって米国の信頼を勝ち得るという外交手法。
 これらによって世界的な競争という外部経済環境に適合した新たな日本モデルを作り上げたのだ。
 日本の学者、官僚、企業トップは、危機こそが日本モデル再建の絶好の機会だと主張し、中には再び日本が世界経済をリードする存在になると期待する者までいる。

 この新しい日本モデルだが、結局のところ「新重商主義」でしかなく、他国は模倣できないものだ。
 新たな日本モデルを実行するには強力な経済外交と発達した企業、商社、証券会社など経済外交政策の主体とが必要になるからだ。

 


ニューズウイーク 2012年06月08日(金)14時54分
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/06/post-2575.php


●天体ショー 今世紀末には、月から見た地球の姿が様変わりしている可能性も Reuters

国連報告「地球は既に限界点」
UN warns environment is at tipping point
気候変動と環境破壊は予想以上に加速しており、もう後戻りできないかもしれない
ステイシー・リースカ

 地球の気候変動が臨界点に近づいていると、国連が最新の報告書で警告した。

 約600人の専門家が携わり3年をかけてまとめらた報告書は525ページに及ぶ。
 専門家らは地球の未来について極めて暗い見通しを示した。
 北極などの氷床の融解、アフリカの砂漠化、熱帯雨林の森林破壊が、私たちが想像しているよりはるかに急速に進行していると指摘した。

 歴史的に見れば、氷河期など地球に突然大きな気候変動が訪れたことはある。
 だが専門家らは今回の気候変動は自然要因のものではなく、人為的な要因によるとみている。
 人間活動に伴う温暖化ガスの排出などが変動を加速し、影響は地球の生態系の破壊にまで及んでいるという。

 ネイチャー誌に掲載された報告書の要約にはこう書かれている。
 「人為的要因により、気候変動が限界点に迫っている、または既に限界点を越えてしまった地域がいくつもある。
 一度限界点を越えると、もう元には戻せない変化が起こリ始め、地球上の生命体も影響を受けるだろう。
 人間の生活や健康にも大きな悪影響を及ぼす可能性がある」

 「今世紀の終わりまでに、この地球が現在とはまったく異なる環境になっている可能性は極めて高い」
と、報告書に携わった専門家の1人、アンソニー・バーノスキーは科学ニュースサイト「ライブサイエンス」に語った。

■人間が生き方を変えるしかない

 「窮地に追い詰められた」人間は、環境の変動に適応するために急激な生活の変化を余儀なくされるだろうと、バーノスキーは言う。
 ただし生活の変化には
 「相当の困難を伴うため、政治紛争や経済危機、戦争や飢餓が起きやすくなる」

 科学者たちは希望を失ったわけではない。
 国連環境計画(UNEP)のアヒム・シュタイナー事務局長は記者会見で、今回の報告書を「告発」として受け止めるべきだと語った。

 「この報告書で指摘されているように私たちは無責任な時代を生きている。
 (この種の報告書が初めて発表された)1992年にも、将来起こり得る変動が指摘された。
 それから20年後に発表された今回の報告書では、予測された数々の現象が現実になったことが証明された」

 人類はもう「生き方を変える」より他に選択肢がない地点に来たのだと、スタイナーは続けた。
 「針路を変えることは可能だ。
 違う方向に向かうことはできるはずだ」


 この基本的な問題は人口爆発の圧力。
 これが地球のあり方をかえようとしている
 ありとあらゆるところで「成長」をやめ、安定、適正といった形にもっていかねばならないだろう。
 まずは、人口からだ。
 70億の人口を今世紀なかごろまでには60億には減らさないと。


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2012年6月24日日曜日

中国:有人潜水調査船の7千メートル潜水に成功

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● 太平洋のマリアナ海溝で、水深7015メートルの潜水に成功した中国の有人潜水調査船「蛟竜号」=24日(新華社=共同)



(共同通信) 2012/06/24 17:35 
http://www.47news.jp/47topics/e/230813.php

有人潜水調査船の7千メートル潜水に成功 中国 世界99%で活動可能に 


【北京共同】中国国家海洋局は24日、乗組員3人を乗せた中国の有人潜水調査船「蛟竜(こうりゅう)号」が同日、太平洋のマリアナ海溝で実施した実験で、中国として新記録となる水深7020メートルの潜水に成功し、目標としてきた7千メートルを突破したと発表した。
蛟竜号の設計責任者は
「7千メートルの突破で世界の99%以上の海域で科学研究や資源調査の活動ができるようになる」
と強調。
中国の通信社、中国新聞社は
「地球の海の99・8%をカバーした」
と報じ、国営中央テレビは関連ニュースで「海には石油やレアアース(希土類)などの資源が豊富にある」と紹介した。
資源獲得に向けた中国の海洋活動の活発化に周辺国の警戒感が強まりそうだ。

中国は24日、宇宙飛行士3人が搭乗する宇宙船「神舟(しんしゅう)9号」と無人宇宙実験室「天宮(てんきゅう)1号」の手動操縦によるドッキングに成功。
科学技術の成果をアピールして国威発揚を図っている。
蛟竜号の乗組員は深海から神舟9号の宇宙飛行士に
「有人ドッキングの偉大な成功と有人潜水の輝かしい成果」
を祝福するメッセージを送った。

蛟竜号は15日に水深6671メートルまで潜水し、1989年に日本の「しんかい6500」が達成した6527メートルの記録を抜いた。




時事.com (2012/06/24-12:25)
http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062400062

中国潜水艇7000メートル突破=「世界先進技術で海洋強国に」

【北京時事】新華社電によると、太平洋のマリアナ海溝で潜水実験をしている中国の有人潜水艇「蛟竜号」が24日、今年4回目の潜水で初めて水深7000メートルを突破するのに成功した。
同電は
「中国の深海ハイテク装備の開発能力が世界先進レベルに達した。
海洋大国から海洋強国に重要な一歩を踏み出した」
と伝えた。
海洋資源の開発に力を入れている中国は、世界で最も深い同海溝の海底部(水深1万1034メートル)を自由に航行し、作業ができる1万1000メートル級の有人潜水艇の開発を目指している。

蛟竜号は15日、今年1回目の潜水で水深6671メートルまで潜り、日本の有人潜水調査船「しんかい6500」が持つ6527メートルの潜水記録を抜いていた。
米国の潜水艇は5000回、
フランスは1500回、
日本は1000回以上の深海潜水実績を持ち、
ロシアは海中に20時間とどまることができる2隻の潜水艇
を有している。





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福島コシヒカリ:オーストラリアで4期作に挑戦








FNNニュース (2012/06/23 01:35)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00226003.html

豪州で福島の農業をよみがえらせようという計画が進んでいます。

 世界の生態系のおよそ10%が生存するとされる自然大国オーストラリア。
 鉄鉱石や天然ガスなど資源が豊富で、恵まれているその広さ、生き物の多さ、人口密度の低さ、すべてが桁外れです。
 オーストラリア北東部の街エアでは、1年に4回の収穫で、福島の農業をよみがえらせようという桁外れなプロジェクトが進んでいました。

 6月7日、帰国した1人の男性は、スーツケースから取り出したものについて、
 「これは福島の未来そのものです
と語った。
 オーストラリア北東部クイーンズランド州の街・エアは、人口およそ9,000人で、冬は海水浴客でにぎわう海沿いの街。
 ここに、福島の農業を再生しようと、いわきからやって来た日本人が住んでいる。
 白土健美さん(51)は、ここでたった1人、田んぼ作りに汗を流している。
 白土さんは「骨のかかる仕事ですよ」と話した。
 白土さんは、福島・いわき市の出身で、NPO(民間非営利団体)「いわきワールド田んぼプロジェクト(IWTP)」の中心メンバー。
 州政府の試験場で作っているのは「コシヒカリ」。
 見ればこうべを垂れた稲穂。
 田植え目前、水が張られた田んぼと、雑草の生えた土地。
 白土さんは 
 「どの月が(生産に)一番いいかっていうのを試すために、分けてるんですね」
と話した。

 目指しているのは、異例のコメの4期作。
 日本では、年に1回の収穫、つまり1期作が主流。
 一方、4期作は1年で4回の収穫をするというもの。
 白土さんは「いいコメが作れるというふうに今、実感していまして。田んぼには本当に適したところ」と話した。
 1年を通じて温暖、豊富な地下水、コメ作りにはうってつけの場所だという。
 白土さんは
 「夢と希望を持って農業を続けて、福島の農地を再生させていこうと」
と話した。
 現地のオーストラリア人に理解を求めたコメ作りの意味、それは福島の農地再生、そして農家の未来。

 福島・いわき市の耕作放棄地。
 震災による放射性物質の拡散、そして風評被害。
 農家は農業を続けることが困難になっている。
 そこで白土さんたちは、あるプロジェクトを立ち上げた。
 福島の農地は、菜の花などを栽培して将来につなげる。
 一方、オーストラリアでコメ作りを続けること
 4期作であれば、福島から来る農家たちは、3カ月交代などで行き来すればいいという。
 オーストラリアでは、畑を使った陸稲栽培が主流だが、白土さんは水稲栽培にこだわった。
 水田農法に切り替えれば、雨季の洪水を抑える治水効果や寒暖差の緩和など、地元へのメリットも期待できるという。
 さらに、白土さんの計画に期待を寄せているのは地元の穀物会社。
 ブルー・リボン・ライス社の担当者は
 「とてもエキサイティングだ。この計画はとても理にかなっている」
と話した。
 世界中が取り引き相手で、中でも上得意は中国。
 需要が高まる日本の高級米を輸出することで、安定した販路が確立されることになる。

 田植えから3カ月。
 たっぷりと実った稲穂は、いよいよ収穫となる。
 稲刈りの日、白土さんは
 「こっちに来てください。(刈り方を)説明しますよ」
と話した。
 大勢の地元オーストラリア人たちが集まってくれた。
 交流会の人たち、穀物会社、さらに州政府の担当者も集まった。
 クイーンズランド州政府担当者は
 「日本、特に福島の人々を支援できるかもしれない。
 わたしたちにとってもコメ産業拡大のチャンスだ」
と話した。
 将来、海外へ輸出したいと夢を膨らます州政府。
 地元メディアも大きな関心を寄せている。
 オーストラリア産コシヒカリ、35kgの収穫が終わった。
 白土さんは
 「あとは日本に持って帰ったときにどういう評価(を受ける)かですね」
と話した。

 帰国後、いわき市で行われた試食会には、NPOメンバーたちのほか、元農家や農業を目指す若者の姿もあった。
 肥料なし、農薬なし、水と土と太陽の力で育ったオーストラリア産コシヒカリ。
 味について、元農家は「うまい」、「甘いですね」などと話した。
 NPOメンバーは
 「日本人に合います」、
 「広めていくしかない。オーストラリアで作ったということで」
などと話した。
 白土さんは
 「おいしい? よかった」
と話した。
 「おいしい」の一言が、農業を続ける力になる。
 白土さんは
 「福島の農家の方々と一緒に(オーストラリアに)行って、おいしいコメ作りをできたらなと思っております」
と話した。
 農地の再生、農業の未来、白土さんたちの挑戦はまだ始まったばかり。







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2012年6月23日土曜日

セクシー美女が中国語を教えます! AV風の学習サイトが大人気

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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月21日 12時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62281&type=

セクシー美女が中国語を教えます!
日本人女性が開設したAV風の学習サイトが大人気―英紙

 2012年6月20日、ランジェリー姿の2人の美しい中国人モデルがベッドの上でセクシーに絡み合いながら、中国語で
 「今、何時?」
 「12時ごろかな」―。

 これは英ノッティンガム大学の卒業生である日本人女性が開設した中国語学習サイトの一幕。
 昨年12月の開講以来、受講者はうなぎ上りに増えている。
 環球時報が伝えた。

 18日付英紙デイリー・テレグラフによると、
 「セクシー・マンダリン(Sexy Mandarin)」
と名付けられたこのサイトは昨年12月の開講以来、瞬く間に注目を集め、アクセス数は延べ30万回を突破。
 第1課でランジェリー姿の女性が教えてくれるのは、時間の聞き方と答え方だ。
 美女たちの実演の途中で先生役のキャラクターが登場し、解説をしてくれる。

 第6課では病院のベッドでやはりランジェリー姿の女性が「お腹が痛~い」と言いながら、身もだえている。
 そこへ、胸元が大きく開いた白衣姿の美女がセクシーなポーズで聴診器をあてながら
 「昨日、何を食べたの?」。
 結局は、バレンタインデーにチョコレートを食べすぎたというオチなのだが、ここでも美女たちのサービスシーンが満載だ。

 世界的な中国語学習ブームを受け、
 「漢字ばかりの教科書は退屈。
 セクシー美女に優しく教えてもらった方が覚えやすいのではないかと思った」
と創設者の日本人女性は話す。
 これを見た中国人ユーザーたちは
 「欧米人が喜びそう。
 我々も同じ方法で英語を学んでいれば、あんなに苦痛ではなかったのに」
とかなりうらやましそう。

 だが、北京の中国語教師は
 「これでは学生の気が散るだけ。勉
 強どころではなくなるだろう」
との懸念を示す。
 香港の女性団体・香港婦女基金会も
 「女性に対する侮辱。
 女性をセックスの対象としてしかみていない」
と反発している。
 記事によると、中国政府が中国語の世界的普及を目的として各国に設立した教育機関「孔子学院」で学ぶ外国人学生は約4000万人。


 いったいどんなものか、みてみたいと思っていたら今日、サンプルが「ロケットニュース24」に載リました。


ロケットニュース24 2012年6月23日
http://rocketnews24.com/2012/06/23/223602/



ビジネスマン必見! 
ランジェリー姿の美女が教えてくれるセクシー中国語が世界中で話題に 


 外国語習得のために必要なものとは何か。
 記憶力? 
 才能?
 最も重要なのはどれだけその言語に夢中になれるかである。
 現地の友達を作るもよし、ドラマにハマるもよし、アイドルの追っかけをするもよし。
 とにかく、その言語に夢中になることが大切だ。

 男性なら思わず釘付けになってしまうような中国語講座が話題になっている。
 その名も「セクシー中国語」。
 美女たちがセクシーに、そして使えるフレーズを動画で教えてくれるというものである。

 セクシー中国語こと「Sexy Mandarin」は2011年12月より始まったオンラインの学習コンテンツだ。
 Youtube上でその一部を見ることができる。
 講師陣にはプロポーション抜群の美女がズラリ!
 しかもセクシーなランジェリー姿での登場である。
 レッスン内容をご紹介すると……

レッスン1:「今何時ですか?」
レッスン2:「あなたの電話番号を教えてください」
レッスン3:「お腹が空きました」
レッスン4:「熱いです。エアコンをつけてください」

などなど。
 
 病院に行ったり、洗車したりと日常にも密着。あくまで一般的なシチュエーション。
 あくまでごくごく普通の内容である。
 だが美女が教えてくれるというだけで、何だ、どこから湧き出てくるのだ、この集中力は!!

 また、中国語と言えば発音命の言語。
 レッスンでは美女たちがキーワードを再度、丁寧に発音してくれる。
 濡れたようなつややかが色っぽい……いや、ここは重要ポイント。
 正しい発音のためにガン見しなければならないところだ! 
 我々は今勉強しているのだ! 

 「 Mandarin(マンダリン)」を直訳すると 「官話」。
 元々は役人の間で使われていた言葉を指すが、現在、英語圏では中国語(北京語)をChineseと言わずMandarinと呼ぶことも多い。

 ちなみに、こちらの教材はイギリスに留学経験のある日本人女性が作ったと報道されている。
 ビデオ教材がAV風であること、そして日本人が作ったということで、一部の中国人が過剰反応。
 嫌悪感を表す声が出ていると同時に、日本のAVファンから「さすが日本だ」と注目されているようである。

参照元:Youtube TheMandarinLearner
http://www.youtube.com/watch?v=vDKrztlPQ0Q&feature=plcp&oref=http%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fuser%2FTheMandarinLearner%2Fvideos%3Ffeature%3Dcontext-chv%26sort%3Ddd%26page%3D1%26view%3D0&has_verified=1


TheMandarinLearner さんが2011年12月22日にアップロード
中国語セクシーな方法を学ぼう!時間を求める方法を説明する私たちのSexyMandarin教師は、次の基本的な数字を学び、他の有用な口語的なフレーズが!購読するhttp://www.sexymandarin.com/subscribe~~V SexyMandarinの最新ビデオと見でSexyMandarinの最新取得http://をwww.sexymandarin.comは、私たちのFacebookのファンページに参加しよう:http://www.facebook.com/sexymandarinは Twitterでフォローする:http://www.twitter.com/sexymandarin

















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韓国人口5,000万人突破:未来不安が潮のように増大してくる

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 人口5,000万人になりに「20-50クラブ」には入れたと浮かれているが、韓国は人口を減らさない大変なことになる。
 いまの最重要課題は、いかに4,000万人まで人口を減らすことだろうに。
 何を考えているのだ、此の国は。
 中国ですら、人口爆発に怯え、一人っ子政策で人口減らしにヤッキになっているというのに。
 韓国では人間の重みに耐えかねて突然、社会崩壊を起こす可能性が高まってきている。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/23 10:19
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/23/2012062300493.html

韓国の人口、5000万人突破

 韓国統計庁は22日、韓国の総人口が23日午後6時36分ごろ5000万人を突破する見通しだと発表した。
 同庁は3カ月以上、国内に居住している人を基準に人口(外国人労働者を含む)を集計する、昨年末時点で韓国の人口は4977万人で、同庁は人口の増加速度を1分当たり0.43人と推定している。
 それに基づけば、23日でちょうど5000万人を突破することになる。
 人口が5000万人を超えることで、韓国は1人当たり年間所得2万ドル(約160万円)、人口5000万人という条件を備えた「20-50クラブ」に世界で7番目に仲間入りすることになる。

 20-50クラブ入りは、1996年の英国以来となる。
 これまで、名を連ねているのは、日本(87年)、米国(88年)、フランス、イタリア(ともに90年)、ドイツ(91年)、英国の6カ国だ。
 20-50クラブ入りは、韓国が確かに先進国入りを果たしたことを示す点で意味が深い。
 20-50クラブ入りを果たした国は、例外なく「30-50クラブ」(1人当たり年間所得3万ドル〈約240万円〉、人口5000万人)入りにも成功している。

 しかし、韓国の20-50クラブでの地位は、今後33年間のみ維持できる一時的なものにとどまりそうだ。
 合計特殊出生率(女性1人が一生に産む子供の数)が低いため、統計庁は韓国の人口が2045年に再び4000万人を割り込むと推定している。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/23 10:20
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/23/2012062300494.html

韓国の「20-50クラブ」入り、周辺国が羨望の視線

 韓国が「20-50クラブ」(1人当たり年間所得2万ドル〈約160万円〉、人口5000万人)入りを果たしたことを、アジア各国は羨望(せんぼう)と嫉妬が入り混じった視線で見つめている。 
 かつて韓国と並び、アジアの「四小竜」と呼ばれた台湾では「韓国に学ぼう」という声が高まっている。

 台湾紙・聯合報は先月、韓国の20-50クラブ入りについて伝え、「韓国はいち早くアジア各国との競争から抜け出し、欧州や日本と競っている。
 台湾人は韓国をまだ経済的ライバルだと考えたがるが、韓国はもう台湾をライバルとは考えていない」と書いた。

 台湾の英字紙、タイペイ・タイムズは今月初め、「韓国の成功に学ぶ」と題する寄稿を掲載した。
 台湾経済研究院のエリック・チュー上級研究員は
 「韓国が先進国の基準である20-50クラブ入りを果たしたというニュースに対し、台湾人には複雑な心境だ。
 韓国企業が先進国でシェアを高め、新興市場で名声を確立しようと不断の努力を重ねる間、台湾企業は中国の安い労働力に頼り、容易にカネを稼ぐことで満足した」
と指摘した。

 チュー氏はまた、政府による全面的な海外進出支援、積極的な自由貿易協定(FTA)締結などを韓国から学ぶべきだと強調した。

 香港の週刊誌『亜洲週刊』はこのほど、韓国の20-50クラブ入りを受け、カバーストーリーで韓国が成功を収めた経緯を扱った。
 同誌は
 「わずか10年余り前に破綻危機に追い込まれた韓国は、危機をチャンスととらえ、経済だけでなく文化的にも世界を制覇しようとしている」
と報じた。

 日本の経済ネットメディア、JBプレスは
 「20-50クラブが華々しく話題になること自体が若さの表れだ」
 「日本ではこういう国際比較の経済指標に少し無関心すぎないか。無策、無関心がゆえにだらだらと衰退している姿が見事に数字に表れていることも確かだ」
と韓国経済の活力をうらやんだ。

 
 誰も羨望などしてはいない。
 それより、
 過剰人口のもたらす未来不安にどう対処していくのか、
 それを注視しているのが周辺国の姿勢だ。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/23 10:21
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/23/2012062300495.html

「20-50クラブ」脱落の危機に直面する韓国

 このほど5000万人を突破した韓国の人口は、2045年には再び4981万人に減少する見通しだ。
 1人当たり年間所得2万ドル(約160万円)、人口5000万人の国々を意味する「20-50クラブ」の一員となったのも一時的なものだ。
 合計特殊出生率(女性1人が一生に産む子供の数)が1.2人にとどまり、今後の人口減少が見込まれるからだ。
 一方、国連の予測によると、20-50クラブに属する米国、英国、フランスでは人口が増え、ドイツ、イタリア、日本も人口予測が示されている2080年までは20-50クラブにとどまる見通しだ。
 しかし、韓国の未来は決して安心できるものではない。

 韓国経済がさらに1人当たり年間所得3万ドル(約240万円)を超える「30-50クラブ」入を果たすためには、生産年齢人口の維持、出生率の引き上げ、低成長時代に備えた経済の体質改善が必要だと指摘されている。

■生産年齢人口の維持

 経済が成長を続け、国家規模が維持されるためには、働く人の数が一定数以上で維持されなければならない。
 韓国経済が「30-50クラブ」を目指すためには、韓国の全人口だけでなく、経済活動を行う人口、すなわち生産年齢人口(15-64歳)が一定数以上いなければならない。
 統計庁によると、韓国の生産年齢人口は、2016年の3700万人がピークとなる見通しだ。
 経済専門家は
 「韓国経済が活力を維持するためには、その程度の生産年齢人口を持続的に維持していくことが求められている」
と指摘した。

 LG経済研究院のキム・ヒョンジュ研究委員は
 「産業競争力がどれだけあっても、働く人がいなければ、国家の財政、福祉、成長能力が低下することは避けられない」
と述べた。
 現在の傾向が続けば、韓国の生産年齢人口は2040年には2880万人となり、現在より1000万人近く減少する見通しだ。

 生産年齢人口の減少を遅らせるためには、女性や壮年層、高齢者の社会進出を奨励する一方、優秀な外国人を積極的に誘致することが必要だ。
 韓国開発研究院(KDI)の金周勲(キム・ジュフン)副院長は
 「米国は人口増加率が低下し、成長力が弱まると、中南米の移民を受け入れ、低廉な労働力を補った。
 韓国も移民や外国人労働者に対する認識を転換すべきだ」
と指摘した。
 一部の民間専門家の間には、体系的な移民政策を取るため、「移民庁」の新設を求める声もある。

■出生率引き上げ

 中長期的に生産年齢人口を維持し、経済の活力を高めるためには、伸び悩む合計特殊出生率を早急に引き上げることが必要だ。

 2000年代半ばには、韓国の人口5000万人突破は不可能とみられていた。
 それでも、5000万人を突破できたのは、低下が予想された合計特殊出生率が1.2人の水準のままで推移したことが要因の一つだ。
 人口政策の中心は合計特殊出生率の管理だ。
 かつて低出産国といわれたフランスの合計特殊出生率は、現在では2人に迫る。
 フランスでは出産に伴う長期休暇が女性に当然の権利として認められる。

 KDIのキム・ヨンチョル研究委員は
 「欧州の国々は、婚姻と出産による女性のキャリア中断を最小化し、相対的に高い合計特殊出生率を維持している」
と説明した。

 韓国企業でも柳韓キンバリーの成功例を見ると、韓国もフランスのようになれることが分かる。
 同社の女性社員の合計特殊出生率は1.8人で、韓国全体の平均(1.2人)に比べはるかに高い。
 同社関係者は「2007年から妊婦懇談会を設置するなど、妊娠と出産を会社レベルで祝い、シフト勤務など柔軟な勤務制度を導入し、育児に必要な時間を保障した結果だ」と語った。

 保育手当にばかり焦点を合わせた現在の少子化対策は再検討が必要だ。
 LG経済研究院のユン・サンハ責任研究員は
 「1カ月に20万ウォン(約1万4000円)の補助金は、出産を決める上でほとんど影響を与えず、国家財政の健全性を損ねるばかりだ。出産が女性のキャリアに支障とならないようにする社会文化を一日も早く定着させなければならない」
と指摘した。

■成長力の維持

 「30-50クラブ」への飛躍に欠かせないのは、経済成長の維持だ。
 韓国経済は既に高度成長期を過ぎ、成熟、安定期に入った。
 1980-90年代のような10%前後の高度成長どころか、2000年代前半の5%前後の成長を維持するのもつらい状況だ。
 韓国経済の潜在成長率は既に3%台まで低下しているというのが、政府と民間シンクタンクに共通する見解だ。

 だからと言って、成長をあきらめてはならない。
 減速を最大限遅らせるには、経済の体質改善が求められる。
 成長の果実が全て既得権勢力のものになると考え、成長を罪悪視する風土では、「30-50クラブ」入りは程遠い。
 専門家はサービス業の育成など産業構造の改善、労働市場の柔軟性向上など雇用市場改革、破綻企業、破綻業種の構造調整など経済全体で抜本的な改革が必要だと指摘する。

 尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)元企画財政部長官は
 「韓国経済は、労働力、資金、技術を投資して、規模を拡大できる段階が過ぎ去りつつある。
 これからは韓国経済の生産性を高めなければならない」
と指摘した。

 国家未来研究院のキム・グァンドゥ院長は「成長の質と量を同時に高める努力が必要だ」と訴えた。

■20-50クラブとは
 1人当たり年間所得2万ドル、人口5000万人を同時に満たす国を指す。
 国際社会では、所得2万ドルは先進国入りの条件とされ、人口5000万人は大国と小国を分ける基準となる。
 韓国は日本、米国、フランス、イタリア、ドイツ、英国に続き、7番目に「20-50クラブ」入りを果たした。


 この国の発想は度し難い。
 経済成長という名の「数値」でのみ、民族と社会を測っている。
 そういう時代はもう過去のものになっているはずだ、韓国は。
 危機は突然やってくる、此の国には。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/22 09:26
http://www.chosunonline.com/svc/view.html?catid=21&contid=2012062200645



韓国のMSCI先進国指数入り、今年も見送り

ギリシャは不良債務国として、世界の投資家にたたかれているが、株式市場では韓国よりもましな待遇を受けている。
ギリシャは株式市場で「先進国」扱いだが、韓国は依然として「新興国」扱いだ。

モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)指数を作成するMSCIバーラは21日、韓国をMSCI先進国指数に組み入れることを見送った。
韓国は2008年から先進国指数入りの候補となっているが、4年連続で組み入れが見送られたことになる。

一方、財政危機で金融支援を受けているギリシャ、ポルトガル、アイルランドは先進国指数に含まれている。
MSCIバーラは今年、ギリシャを新興国指数への格下げを検討する「監視リスト」に含めたが、同国は現在も先進国指数の対象国だ。

MSCIバーラは、年次報告書の中で
「韓国株式市場は優れた経済発展、市場規模、流動性、市場運用システムで既に先進国市場のレベルに達している」
としながらも
「為替自由化が十分ではなく、外国人投資登録制度が硬直化しており、来年に組み入れを再検討する」
とし、今年の組み入れを見送った。

■為替取引に制約

韓国が先進国指数入りを果たす上で、MSCIバーラが障害として指摘した為替取引の弱点とは何か。

韓国は外国為替管理法でソウル外国為替市場以外でのウォン取引を認めていない。
しかし、外国の機関投資家がMSCI先進国指数に組み入れられた株式を売買、決済する時間帯は、韓国では夜間に当たり、ウォン決済ができない。
このため、株式売買代金を決済するタイミングと為替決済するタイミングの差で、投資家は為替変動リスクにさらされる。
米国、欧州、日本などには、国際通貨を24時間取引するオフショア外国為替市場があるため、為替リスクは小さい。

MSCIは、金融当局が韓国株式市場に投資する外国人に個別番号(ID)を付与していることも問題視している。
韓国政府の立場では、投機資本の出入りを監視、監督する手段だが、MSCI側はそうした硬直性から、MSCI指数を指標とする投資者が韓国への投資をためらっていると判断している。

しかし、FTSE、ダウ・ジョーンズ、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)などが発表する他の世界的な株価指数は、韓国を先進国指数に含めており、MSCIの基準は厳しすぎるのではないかとの批判もある。
韓国取引所(HKEX)関係者は
「MSCIは顧客のファンドマネジャーの反発を過度に意識し、韓国の組み入れを避けている」
と指摘した。

■編入はいつ?

MSCI先進国指数に編入されれば、韓国経済とソウル株式市場の国際的地位が高まり、先進国に投資される資金が韓国にも流入するため、10兆-20兆ウォン(約6900億-1兆3800億円)の追加的な資金流入が見込めるとの分析がある。
先進国への投資は、新興市場への投資と比べると、長期投資の性格が強く、ソウル株式市場の変動性を抑制する効果も期待できる。
しかし、MSCIが提示する条件は、金融規制を全般的に変更しなければならないため、今後も先進国指数への組み入れ可能性は小さいとの見方もある。
金融当局は外国人の為替取引を監督するためには規制が必要で、MSCI指数問題を理由に規制を緩和するのでは、本末転倒だとの立場だ。

未来アセット証券リサーチセンターのイ・ジェフン・チーム長は
「MSCIの要求と金融当局の立場が平行線をたどっており、先進国指数への組み入れをめぐる綱引きは長期化しそうだ」
と述べた。




サーチナニュース 2012/06/19(火) 13:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0619&f=national_0619_043.shtml

2045年には韓国人の平均年齢が50歳、世界最高齢国家に=韓国

 英投資銀行のロイヤルバンク・オブ・スコットランド(RBS)は18日、
 「人口高齢化が韓国経済に及ぼす影響」
という報告書を発表した。
 韓国の高齢化は世界で最も速いペースで進み、2045年には人口全体の平均年齢が50歳に達する
との見通しを明らかにした。
 韓国の複数のメディアが相次いで報じた。

  韓国メディアは、
 「韓国が2045年に世界最高齢国家に
 「韓国の労働人口の高齢化が加速、平均50歳
などと題し、高齢化率が世界で最も早く韓国に来ると伝えた。

  報告書では、韓国の労働人口が2016年から減少し、2020年には欧州や日本よりも減少率が速くなると予想
 韓国人の平均年齢は最近になって米国を超えたが、2020年にはヨーロッパを追い越し、2039年には高齢者数が労働力数を上回り、2045年には平均年齢が50歳と、世界で最も高くなると予測された。

  2050年には、1人の労働力が1.65人の高齢者を扶養しなければならない状況を迎えると分析。
 韓国の潜在成長率は、高齢化などの影響で、昨年の4.2%から2023年には3.1%に下落して2050年には2.5%にとどまると推定された。

  報告書では、高齢化がインフレ率や国家財政の健全性、国内の資産価格などに与える影響は限定的であるものの、貯蓄の減少に伴う経常収支の悪化は避けられないと評価した。


 日本も中国も韓国も、これから老齢化の問題を迎える。
 日本と韓国は少子化という生物的生態的現象によって、中国は一人っ子政策によって。
 かかる圧力は一方は自然的であり、一方は人為的であり、別のもののように思えるが、その根は同じ。
 前世紀後半からの急激な人口爆発に対する人間種族保存の本能的対応である。
 今世紀前半はこの問題が世界情勢の基底に腰を据えることになる。
 発展国はいかに爆発した人口に食わせるか、発展国はいかに獲得した社会レベルをできるだけ損なうことないように維持しながら人口減少に対処していくかである。
 日本は1億人を、中国は10億人を、そして韓国は4千万人のレベルに
つつがなく低下させていかねばならないだろう。
 この間、三国とも過酷な試練をくぐり抜けることになる。
 それが、この半世紀の最優先課題になる。



朝鮮日報 記事入力 : 2012/07/08 08:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/08/2012070800085.html

【コラム】あなたは何人産みましたか?

 今月23日午後6時36分、韓国の人口が5000万人を突破した。
 韓国は「人口5000万人、1人当たりの年間所得2万ドル(約160万円)」を達成した世界で7番目の国家となった。
 人口5000万人を超えている国家は25カ国で、われわれは北朝鮮の人口まで合わせると世界で19番目に人口が多い国となる。
 しかし「豊かな人口大国」を祝うファンファーレはどこからも聞こえてこない。
 むしろ
 「失業者ばかり増えるのではないか」
 「就職も結婚もできない無職の人ばかりになるのではないか」
という懸念の声が聞こえてくる。

 われわれをさらに憂鬱(ゆううつ)にするのは「未来の人口計算書」だ。
 2年後の2014年からは、就職して税金を納める納税者(25―49歳)が減少し始める。
 29年には納税者2人で65歳以上の高齢者1人を支えなければならなくなる。
 51年には、高齢者の数が納税者数よりも多くなる。

 現在の40代は、40年後の51年に、このように大変な国の姿を最初に目撃することになるだろう。
 そのとき、若者たちは
 「なぜ税金を納め続けても切りがないのだろう」
と納税を拒否するようになる。
 「引退者たちにも健康保険料を納めさせ、年金も削るべきだ」
と主張し、青年たちは「青年党」を旗揚げするだろう。
 そのときすでに有権者の44%を占める高齢者たちも「老人党」を作って対決する。

 これがまさに、われわれの直面する韓国社会の未来の姿だ。
 おそらく12億人のインドや3億人のインドネシアのような国は、韓国を指さし
 「老人と若者が対立する国」
だと笑うかもしれない。

 韓国はこのような「少子高齢化」社会にどれだけ備えているのだろうか。
 むしろ放置しているのかもしれない。
 それは「少子化の魔力」のせいだ。
 われわれが1970年代に産児制限を国家の目標として定めて以降、年間100万人以上生まれていた新生児が43万人にまで急減した。
 しかし、政府も国民もこれを問題視しなかった。
 扶養する子どもの数は減少し、高齢者が大幅に増えることもなく、働き盛りの青年人口は増え続け、国民所得も上昇し続けたからだ。
 国民所得がどんどん増える人口の魔力に酔い、スローガンだけが少子化問題の深刻さを叫んでいるだけで、以前の産児制限のときのように国家が総力を傾ける状況には至らなかった。

 個人も同様だ。
 それぞれ老後に備えると言っては、国民年金、個人年金に実損填補型医療保険(実際の支払い額分の保険金が下りる商品)など、さまざまな年金・保険に加入している。
 しかしこのような年金、保険制度が成り立つためには、支払う人がいなければならない、という事実には目をつぶっている。
 出産を避ける30代前半の人たちを見てみよう。
 現在30代前半の388万人は、統計庁によると、65歳まで96%(374万人)、80歳まで79%(306万人)が生存していると推定されている。
 しかしこの世代が出産する子どもの数は300万人に満たない。夫婦が自分たちの老後を支えてもらうためには、最低でも2人は産むべきなのに、1.2人しか子どもを産まないのだから、老後の安定を自ら放棄していることになる。

 われわれの未来を不安にするのは、このように崩壊していく「人口統計」だ。
 国家財政や社会保険の危機は、保険料を少し引き上げたところで解決する問題ではない。
 税金、保険料を納める子どもたちがいなければならない。
 ところが今のわれわれは子どもを何人生んでいるだろうか。
 われわれ自らが
 「老人と若者が対立する国」
への道を急いではいないか、もう一度よく考えてみるべきだ。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/07/08 07:59
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/07/08/2012070800084.html

【萬物相】未婚女性が増える社会

 「生まれ持った運が悪くて40まで未婚だよ/こうなると知っていたなら生まれてこなければよかったのに」。
 朝鮮王朝時代後期の歌辞文学(長編の韻文詩による詩歌形式の一つ)の中に「老処女(オールドミスを意味する韓国語)」という歌がある。
 この作品の未婚女性は、没落した両班(朝鮮王朝時代の貴族階級)の家に生まれたせいで結婚相手がなかなか見つからない身の上を嘆く。
 両班としての体面を気にする両親は婿に対する条件が厳しく、いつの間にかお見合いの仲介者の足も遠のいて久しい状態だった。
 未婚のまま年を重ねた女性は
 「年老いた両親は私を育ててどうしようというのか/死ぬまで私を育てて食べようというのか、焼いて食べるのか」
と悔しさを歌に込めた。

 2000年代の韓国文学では、高学歴の未婚のキャリアウーマンを描いた小説が急増した。
 ペク・ヨンオクの長編『スタイル』では、未婚の女性たちが集まって愚痴をこぼし合う。
 「この街にはどうしてこんなに素敵な未婚女性が多いの? 
 素敵な未婚男性はいなくなっちゃったけど」。
 女性たちはきれいに着飾っているが、男性たちは「若く見える女性」より「本当に若い女性」の方を好むと知り、がっかりする。

 韓国社会で女性の初婚年齢は1981年には23歳だったが、昨年29.1歳へと上昇した。
 中卒、高卒の女性が平均27.9歳で結婚する一方、大卒女性は29.2歳だ。
 結婚を望まない「非婚」女性も増加した。20-40代の女性のうち47.1%が、結婚してもしなくてもいいという。
 こうした女性たちは家庭と仕事を両立できるよう企業文化を変えるべきだと訴える。

 統計庁が現在35-39歳の未婚女性の婚姻状態を推定したところ、72.8%が50歳になっても未婚のままでいるという結果が出た。
 35-39歳の未婚女性約25万4000人のうち、2035年になっても18万5000人が独身のままでいると予想される。
 同年代の男性が50歳まで未婚でいるケースも56.3%に達するとみられる。
 高学歴の未婚女性ほど低学歴の男性を選ばないため、互いにふさわしい相手を見つけられない。
 このままでは約20年後、未婚男性も32万3000人に達すると予想される。

 問題は未婚者が増加し、少子化に拍車がかかり、経済活動人口が減少することだけではない。
 未婚女性が職を失えば、すぐに貧困層に転落し、老後の世話をしてくれる家族もいないため、国家が未婚女性たちの福祉を担わなければならない状況となる。
 独身人口が1500万人のフランスでは、3年以上同棲したカップルには事実婚を認め、普通の夫婦と同様に税金を控除し、遺産相続権や社会保障の恩恵を受けられる市民連帯協約を実施している。
 われわれも結婚を負担に思う世代をこのまま放置すれば、韓国版「市民連帯協約」を実施せざるを得なくなるかもしれない。結婚制度や風習、文化、全てが変化する世の中も遠くはなさそうだ。


 頭から人口増がいいことだ思い込み、なぜだろうかということを疑ってかからない脳天気さ。
 ただ、経済勘定だけで、人口を論じている。
 でも民族の生態系、あるいは遺伝子DNAはまちがいなく、
 「人口が多すぎます、これから減らしていきます」
と言っている。
 そのことを理解できないなら、
 人工社会と自然生態系はその差ををますます広げていくばかりだ。



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2012年6月22日金曜日

中国の海洋監視船は350隻に 米海軍規模に迫る

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サーチナニュース  2012/06/22(金) 17:15
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0622&f=politics_0622_025.shtml

中国の海洋監視船は350隻に 米海軍規模に迫る=米誌

  米フォーブス誌によると、中国は約3年前、米海軍海洋監視船「インペッカブル(USNS Impeccable)」に対して、南シナ海から離れるよう要求した。
 米国側は聞き入れなかったが、中国はさらに軍用船から商船に視線を転じており、「グレート・ホワイト・フリート」艦隊により秘密の監視を行っている。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  中国の海洋監視船は兵力を輸送できる最新鋭の戦艦ではなく、小型の武器のみを搭載した調査船である。
 その外観は米沿岸警備隊の巡視船ほど威嚇的ではないが、その度胸とスピードは全長86メートルのインペッカブルに匹敵するため、漁船を脅かすことが可能だ。

  中国の海洋監視船はこれまで南シナ海の海上油田・ガス田の開発施設に注目してきたため、将来的に非武装かつ移動不可の設備に狙いを定めるだろう。

  中国人民解放軍海軍および中国海洋環境監視監測船隊(中国海監)の新型海洋監視船のスピードが米海軍を上回ることから、中国政府が今後の準備を着々と整えていることは明らかだ。

  英紙『デイリー・テレグラフ』によると、中国海監は2015年末までに、
 16機の軍用機と350隻の監視船
を所有する計画を立てている。
 中国海監はこれにより、南シナ海全体の監視を実施できるようになる。
 報道によると、中国海監は2010年に1303隻の外国船舶(2007年は110隻)、214機の航空機を追跡した。
 米海軍の専門家は、
 「次はこの1300隻の船舶の監視に乗り出すだろう」
と指摘した。

  350隻という数量は、米海軍の現役艦隊の総数に迫る規模である。
 その時、中国は南シナ海を通過する船舶を追跡・護送できるようになる。




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核武装目指す日本:中国・北朝鮮の軍事拡大に対抗というアドバルーン?

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朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/22 12:37
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/22/2012062201108.html

【社説】中朝の軍事力拡大を口実に核武装目指す日本

 日本の参議院は20日、与野党が共同して34年ぶりに原子力基本法を改正したが、その目的条項に
 「わが国の安全保障に資する」
というこれまでなかった文言が新たに追加された。
 原子力基本法は日本にとって「核武装はしない」とする考え方を最初に定めた法律だが、今回の改正で「安全保障」に初めて言及したというわけだ。
 日本は1968年に「核を持たず、作らず、持ち込ませず」とする「非核三原則」を発表し、これまでこの方針を維持してきたが、今回の法改正で
 「日本はこの非核三原則を見直し、核を軍事活用する道を開いた」
との批判が相次いでいる。
 今回の法改正は最初に野党の自民党が提案し、これに与党・民主党と公明党が賛成に回って成立した。

 日本の軍事大国化と核武装を抑制しているのは、軍事力の保有と交戦権、集団的自衛権を禁じる憲法第9条1項だ。
 しかし法的に軍隊ではない自衛隊は、今なお世界3位の軍事予算(防衛費)を費やしており、また1990年代以降から本格化した右傾化の流れの中で、憲法までもその基盤が揺らいでいる。
 40年にわたり政権を握ってきた自民党は、この平和憲法の改正を公約として掲げており、与党・民主党の中にも憲法改正に賛成派の議員が徐々に増えている。

 また、日本の次期首相候補の1位と2位に名前が挙がっている大阪市の橋下徹市長と東京都の石原慎太郎知事は、いずれも日本の核武装を求める極右ポピュリストだ。
 9月に予想される衆議院選挙では、改憲に積極的な自民党や橋下市長率いる「大阪維新の会」など、いわゆる右派連合が過半数を占めると予想する声もある。
 このように、日本で平和憲法を守る政治的な囲いはすでに崩壊し、国民世論の後押しと国際情勢がプラスに働けば、
 いつでも核武装して軍事大国を目指す
という憲法改正の条件が整いつつある。

 中国は2005年以降、国防予算を年平均20%以上も急速に増やし、10年には尖閣諸島をめぐる中日間の対立が表面化した。
 そのため日本では
 「中国との衝突に備えるべき」
と主張する声も高まっている。
 さらに北朝鮮は3回目の核実験を準備すると同時に、憲法に同国を「核保有国」と明記した。
 これらの要因も結果的には日本の核武装論者を後押ししているのだ。

 昨年9月に日本の内閣府は、日本が国内外で管理しているプルトニウムの量について「1945年に長崎に投下されたTNT火薬2万2000トン級の核爆弾4800個以上を製造できる量」と公表した。
 つまり日本は、その気になればすぐにでも核武装し、軍事大国となり得る基盤を備えているというわけだ。

 現時点では東アジアの安全保障環境がどのような方向に急変するか、予想は難しい。
 このような情勢の中で、果たして大韓民国の次期大統領を目指す候補者たちは、この国の戦略的な方向性について真剣に考えているのだろうか。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/22 12:40
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/22/2012062201110.html

被爆国日本、タブーを破り軍備拡張に乗り出すのか
原子力基本法に「国の安全保障に資する」という文言

 唯一の原子爆弾被爆国・日本では、核開発疑惑を呼びかねない法律などの制定は、これまで一種のタブーとされていた。
 特に、昨年の福島第一原子力発電所の事故の後は、原発反対運動が広まって国内の54基の原発が全て稼働を停止したほど、反原発の雰囲気が強い。

 それでも今回、自民党だけでなく、民主党や公明党まで協力して原子力基本法に「(原子力利用の安全確保は)わが国の安全確保に資することを目的として、行うものとする」という文言を含めたのは、
 「中国脅威論」の影響
だと分析されている。

 特に、軍事面で急浮上する中国との間で尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる紛争が起きていることを受け、こうした声は一層広まった。
 これまで一部の極右の専有物でしかなかった中国脅威・恐怖論が、原発事故・不景気などと重なり、一般人の間にも広まっている。

■武器輸出三原則なども修正

 野田佳彦首相は、昨年末「武器輸出三原則」を修正し、武器の共同開発および輸出を許容した。
 日本はこれまで、武器輸出三原則があるため、米国などが推進する次世代戦闘機開発などに参加できなかったが、今後は参加が可能になった。
 宇宙関連の法律でも、平和的利用に限るとした条項を削除し、人工衛星を利用したミサイル防衛(MD)システムの開発を可能にした。

 これに伴い日本も、MDの構築など、宇宙兵器の研究開発に本格的に乗り出すことができるようになった。
 日本は、世界で初めて小惑星の探査に成功するなど、既に宇宙技術大国だ。

■大量のプルトニウムを確保した日本

 日本の原子力関連法改正に対し、周辺諸国が疑いの目を向けるのは、既に日本が原発の使用済み核燃料再処理によって核兵器数千発分に相当するプルトニウムを確保しているからだ。
 日本は公には否定しているが、その気になりさえすれば、プルトニウムを再処理して核兵器を作る能力があると専門家は評価している。
 実際、故・宮沢喜一元首相も、1991年に首相に就任する前
 「核武装は技術的に可能で、財政的にも難しくない」
と発言していた。
 また、安倍晋三元首相は 
「平和憲法は、自衛のために最小限必要な場合、核兵器を含むあらゆる兵器の保有を必ずしも禁じてはいない」
と主張した。

 核保有と再軍備にとって最大の障害となる平和憲法を改正する動きも出てきた。
 一部では、平和憲法が米軍の占領下で作られ、軍隊の保有を禁止したのは、事実上主権を放棄したものだという主張を行ってきた。
 このため、軍隊を保有した正常な国、すなわち普通の国を作ろうという憲法改正論は、自民党だけでなく民主党からも絶えず提起されてきた。

■総選挙後、本格的な再軍備に突入

 選挙が近づくにつれ、極右的な公約競争が加速するという見込みが出ている。
 自民党は、憲法を改正して自衛隊を国防軍に変えるなどといった、極右的な公約を連日打ち出している。
 自民党がこうした公約を打ち出すのは、核武装を主張する橋下徹・大阪市長や石原慎太郎・東京都知事が人気を集めていることも影響している。
 石原都知事は「中国が尖閣諸島を侵犯するのを、ただ見ているのか」として尖閣購入募金運動を展開し、わずか1カ月で8億円を集めた。

 こうした雰囲気は、今年9月に行われるとみられる総選挙が分水嶺(れい)になる見込みだ。
 現在、民主党の人気は地に落ちており、次の選挙では自民党と橋下市長率いる「大阪維新の会」の連立政権が誕生する可能性が高い。
 すぐさま核開発などに着手するということは現実的に不可能だが、軍備拡張に本格的に乗り出す可能性はあるというのが、専門家の分析だ。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/22 12:39
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/22/2012062201109.html

原子力の平和利用限定を見直す日本
原子力基本法に「安全保障に資する」という文言を追加
自民・民主・公明が協力

 日本が、原子力関連の法律に「安全保障の目的」を追加し、核の軍事的利用のための道を開いた。
 朝日新聞は21日、野党・自民党が主導し、与党・民主党と野党・公明党が同意する形で、原子力規制委員会設置法案が国会を通過したと報じた。
 同法案では、付則で原子力基本法を改正し、原子力の利用が「国の安全保障に資する」という文言を加えている。

 原子力基本法は、原子力の研究と開発利用の方針を定めた法律で、これまで原子力の開発は平和目的に限定すると定められていた。
 34年ぶりに関連条項が改正されたことを受け、事実上「核の軍事的開発」を可能にするものではないかという懸念が持ち上がっている。
 安全保障とは、日本では一般的に「防衛および軍事」の意味を持っている。
 昨年の福島第一原子力発電所での事故を受け、原発の管理・監督官庁を一元化する内容を骨子とする原子力規制委員会設置法案にも、同じ文言がある。

 原子力利用の安全確保は
 「国の安全保障に資することを目的とする」
という内容は、当初日本政府が提案した法案には存在せず、自民党・公明党の修正案に含まれていた。
 共産党・社民党は法案の審査で、こうした内容が含められることに反対したが、民主党は賛成した。

 藤村修官房長官は21日の記者会見で
 「政府として軍事転用などという考えは一切持っていない」
と述べた。
 しかし、原子力規制委員会設置法を作るという名目で「原子力の憲法」と呼ばれる原子力基本法まで改正するのは、今すぐではなくとも、この先の核の軍事的開発を念頭に置いたものだという批判が出ている。

 ノーベル賞受賞者の故・湯川秀樹氏らが創設した知識人団体「世界平和アピール七人委員会」は
 「実質的な軍事利用に道を開くという可能性を否定できない」
として撤回を要求する緊急アピールを発表した。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/22 12:50
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/22/2012062201116.html

日本の核武装、現実には難題山積
NPT脱退や改憲など、多くの難題

 日本が原子力基本法を改正したことを受け、韓国では「日本の核武装化」に対する懸念が持ち上がっているが、現実的には不可能だという見方が優勢だ。

 日本政府は1967年に「核を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を、当時の佐藤栄作首相が定めて以来、これを核関連の基本政策として守ってきた。
 歴代の自民党政権の首相も、就任前は極右派の票を得るために核武装論を主張したが、首相になると非核化原則を守ると強調した。

 核武装のためには「戦争放棄、戦力不保持、交戦権否定」を明示した平和憲法の改正が欠かせないが、これも容易ではない。
 憲法を改正するためには「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」が必要だが、どの政党も議席確保が容易ではない。

 反核の世論も確固としている。
 世界唯一の原子爆弾被爆国で、かつ福島第一原子力発電所の事故を経験しているからだ。
 電力不足や電気料金値上げの懸念があるにもかかわらず、国民の半数が原発の稼働に反対していることが、これを物語っている。
 日刊紙のある論説委員は
 「一部の勢力が、核開発の可能性を閉ざさないために、国民に知らせずに関連法を改正したが、日本国民は原爆に対して被害意識があるため、実際に開発につなげるのは難しい」
と語った。
 加えて、核武装するためには核拡散防止条約(NPT)を脱退しなければならず、脱退を強行すれば、かつての「戦犯国」として国際社会から排除され、また東アジアの核開発競争激化といった負担を甘受しなければならない。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/22 12:51
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/22/2012062201119.html

日本が原子力関連法を改正、韓国政府の反応は?
公式の論評はせず
「他国や日本国民の反応を探るためのアドバルーン」という分析も

 日本が原子力規制委員会設置法と原子力基本法に「国の安全保障に資する」という文言を含めたのに対し、韓国政府が直ちに何らかの措置を取ることはなかった。
 法改正の事実が日本のメディアで報じられた21日、韓国側は外交通商部(省に相当)報道官の論評ではなく、韓恵進(ハン・ヘジン)副報道官が
 「日本は核拡散防止条約(NPT)加盟国であるため、核武装国となるのは容易ではない」
という立場を表明するにとどめた。
 日本の国会による今回の立法は、直ちに日本の原子力政策に変化をもたらすものではない、と考えているわけだ。

 外交通商部の関係者は
 「日本政府の報道官役を務めている藤村修官房長官が、すぐさま“原子力を軍事的に転用する考えは一切持っていない”と語ったことも、考慮する必要がある」
と話した。

 しかし韓国政府は、日本政界がますます右傾化する兆しを見せている中、自民党主導で秘密裏に今回の立法がなされたことに注目している。
 日本政界が、核武装の可能性など幾つかのシナリオを念頭に置き、関連作業を緻密に進めることもあり得るからだ。
 韓国政府は、在日韓国大使館から関連報告を随時受け取り、日本政界の動向を分析している。

 また別の外交通商部関係者は
 「憲法第9条により、永久に武力行使ができない日本は、常に“正常な国”になろうとする欲望を持っている。
 日本政界が、他国や日本国民がどのように反応するかを見るため、アドバルーンを揚げてみたということも考えられる」
と語った。

 韓国政府は、日本政界の今回の動きが東アジアに大きな波紋を呼びかねないとみている。
 特に、日本のこうした動きが「核武装化」と理解された場合、北朝鮮が核プログラム保有を正当化する口実として利用するかもしれない、と懸念している。
 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)体制が、これを口実として核兵器開発にさらに拍車を掛けかねないというわけだ。
 政府系研究機関のある専門家は
 「日本の今回の措置は、北朝鮮の核問題解決には良くない影響を及ぼし、中国を刺激しかねないという点から、注視すべき事案」
と語った。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/23 11:49
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/23/2012062300573.html

「原子力軍事転用の意志なし」 火消しに乗り出す日本

 原子力規制委員会設置法と原子力基本法に「(原子力の利用は)国の安全保障に資する」という文言を入れた日本が、内外から「核武装の道を開いた」という疑惑が提起されたことを受け、そうした意図はない、と一歩後退する姿勢を見せている。

 枝野幸夫経済産業相は22日の閣議後の記者会見で、原子力基本法などに「安全保障」という文言を明記したことについて
 「立法者(議員)の意志と内閣、政府としての解釈が一致して明確である以上、拡大解釈はない」
と語った。
 法の文言はそのままにして、政府の有権解釈を厳密にしたいという意味だと解釈されている。

 枝野経済産業相は
 「政府は(核テロを防止する)核セキュリティーや(核物質の軍事転用を防ぐ)保障措置や核不拡散の取り組みを原子力規制委員会に一元化するという観点から(『安全保障に資する』という文言が)加えられたと理解している」
と語った。

 法案を提出した自民党の吉野正芳議員は22日、本紙の電話インタビューに対し
 「安全保障条項は、日本の核兵器開発を防ごうという趣旨から入れたもので、監督官庁を独立法人化してもう少し透明性を持たせようということ。
 しかし、問題視されるのなら、これから話し合って法案を再び改めることもできる」
と語った。

 藤村修官房長官も、21日の記者会見で
 「政府は、原子力を軍事的に転用するという考えは全くない。原子力の平和利用原則となっている非核三原則の堅持にも変わりはない」
と語った。


 こういうのは注意を要する。
 「文言があれば解釈しだいでどうにでもとれる」ということ。
 よって、文言が残っていれば次の世代では、それに基づいて行動可能になる、ということになる。


朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/23 11:49
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/23/2012062300572.html

「原子力基本法改正の背後には核保有を目指す勢力」
「安全保障に資する」という文言を追加した改正内容を初めて確認した小沼名誉教授インタビュー

 「原子力が安全保障に寄与するという条項が追加されたのは、核兵器を保有したがっている勢力が、意図的に推進したことに違いない」
 小沼通二・慶応大学名誉教授(81)、日本の政治家が平和憲法に背く原子力関連法改正を事実上、国民に隠れて推進したと主張した。

 自民党主導で作成された原子力規制委員会設置法案・原子力基本法改正案は、今月15日に衆議院を通過したが、当時「国の安全保障に資する」という条項が追加されたという事実は誰も知らなかった。

 小沼名誉教授は
 「自民党は、約240ページある法案の資料を、審議当日の15日午前10時になって議員に配布し、議員たちは内容をきちんと把握できないまま当日午後に衆議院を通過させた」
と語った。
 小沼名誉教授は17日、自民党が原子力関連法におかしな改正を加えようとしているという話を聞き、関連法案を全て探って改正内容を確認した。
 その後、小沼名誉教授は「世界平和アピール七人委員会」という名義で19日に緊急アピールを発表し
 「実質的な軍事利用の道を開く可能性を否定できない」
として法案の撤回を要求した。

 七人委員会は、ノーベル賞受賞者の故・湯川秀樹氏などが創設した知識人団体だ。
 小沼名誉教授は素粒子物理の研究者で、日本物理学会の会長を務めたこともある。
 七人委員会のアピールが国会に伝えられた20日、参議院での法案審査の過程で、民主党や社民党の一部議員が問題提起を行ったものの、民主・自民・公明の3党が賛成派に回り、法案はそのまま通過した。

 小沼名誉教授は
 「外国の学者から“日本はプルトニウムを大量に保有し、核兵器を作ろうとしているのではないか”と質問された際には、原子力基本法で禁止されているため絶対に不可能だと言ってきた。
 今回の法改正は、何者かの意図によって核開発を防ぐ安全装置が一部解除された」
 「関連条項改正の事実が事前に公に話し合われていれば、原爆に対する国民感情(拒否感)があるため、国会は通過できなかっただろう」
と語った。

 小沼名誉教授は、一部の自民党議員が主張する
 「安全保障条項を追加したのは、テロリストから原子力を守るため」
という内容には無理があると述べ
 「ならば、原子力の安全措置を強化するという表現を盛り込むべきで、今すぐにでも法律を元に戻さなければならない」
と語った。
 小沼名誉教授は
 「核兵器を保有すべきだと確信している政治家や官僚がいるため、ほかの国との緊張関係が高まる状況になれば、核兵器保有論が一般人にも広まりかねない」
との懸念を示した。




朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/23 11:47
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/23/2012062300571.html

日本、「核カード」で中国けん制の試み
北東アジアに「核ドミノ」の懸念も

 日本が原子力基本法などに「国の安全保障に資する」という文言を新たに追加し、核を軍事的に使用する可能性を示した背景には「中国脅威論」があると分析されている。

 外交通商部(省に相当)の関係者は22日
 「日本では最近、米国と共に世界の問題を話し合うほど世界の大国に浮上した中国に対する警戒心が高まっている。
 中国をけん制・封鎖しようという観点から、日本政界が今回の動きに出た可能性がある

と語った。

 北朝鮮の核兵器や長距離ミサイルなどに対する警戒心もあるが、中国を意識した側面が大きいというわけだ。

 日本と中国は最近、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権問題をめぐって対立している。
 昨年8月に中国初の空母ワリャーグが試験航海を始めたことも、日本を刺激したとみられる。
 空母ワリャーグが本格的に南太平洋に配備された場合、日本との摩擦は避けられないという指摘が多い。

 こうした両国間の緊張を反映するかのように、日本の書店では
 「中国は日本の海洋資源を狙って紛争を本格化させる
 「中国は結局戦争を起こす
といったセンセーショナルな内容の雑誌や書籍が飛ぶように売れている。
 中国脅威論が、一種の中国恐怖論にまで拡大しているというわけだ。

 日本は最近、中国の脅威に備えている。中国の海軍力拡大をけん制するため、新たな「防衛計画の大綱」により潜水艦の数を今後5年間で16隻から22隻に増やすとともに、新型戦闘機の追加配備も推進している。
 昨年末には、野田佳彦首相が「武器輸出三原則」を修正して武器の共同開発および輸出を許容した。
 また宇宙関連の法律からも「平和的利用」に限るという条項を削除し、人工衛星を利用したミサイル防衛(MD)システム開発を可能した。
 これらの措置は、いずれも中国のけん制が目的とされる。

 しかし日本は、財政赤字に東日本巨大地震まで重なったことで、防衛費はむしろ削減されており、対応は容易ではない状況にある。
 このため、一部の極右派は
 「核兵器や航空母艦まで備えた中国に対応するには、核兵器を保有するしかない
という主張を繰り広げている。

 これまで日米同盟と米国が提供する「核の傘」に安全保障を依存してきた日本の立場からすると、米国との関係が以前のようにはいかないというのも不安要因だ。
 日米は最近、沖縄の普天間基地移転問題や貿易交渉問題などで対立を続けている。

 しかし日本のこうした動きが続いた場合、中国けん制という目的の達成よりは、北東アジアに不安定をもたらしかねないという懸念の方が大きい。
 核兵器開発で国連から制裁を受けている北朝鮮が、自分たちの立場を正当化するため、日本政界のこうした動きを活用する可能性もあるからだ。
 また、韓米原子力協定によりウラン濃縮と使用済み核燃料の再処理が禁止されている韓国にも、影響が及びかねない。
 「周辺諸国は全て核武装しているのに、なぜ韓国だけ手足を縛られているのか」
という批判の中から、強い「核サイクル完成論」が持ち上がるかもしれない。
 この問題に対する日本の対処によっては、北東アジアで「核ドミノ」現象が起こるなど地域情勢が揺らぎかねないというわけだ。




サーチナニュース  2012/06/27(水) 07:57
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0627&f=politics_0627_003.shtml

日本は核武装カードでわが国を牽制する意図あり=中国

  韓国紙・朝鮮日報(電子版)によれば、日本が「原子力基本法」に原子力が安全保障に寄与するという条項を盛り込んだのは、核を軍事目的に使用するための障壁を一掃するためで、その背後には「中国脅威論」の影響があると報じた。
 中国網日本語版(チャイナネット)は26日、
 「日本は核武装カードでわが国を牽制(けんせい)しているのか?」
と報じた。以下は同記事より。

  韓国の外交筋が22日に明らかにしたところによれば、
 「中国はすでにアメリカと対等同格になっており、共同で世界問題を論じていることから、日本は中国に対する警戒感を高めている。
 日本の政界はおそらく中国を牽制し封鎖するためにこのような動きに出ているのだろう」
という。

  日本の動きには北朝鮮の核兵器、遠距離ミサイルに対する警戒の意味が少なくないが、「中国脅威論」が考慮されている可能性はさらに大きい。

  最近、日本と中国の間では、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の主権問題が紛糾している。
 2011年8月、中国初の空母ワリャーグ号の試験航海が日本を刺激した。
 ワリャーグ号が南太平洋に出没すれば、日本との摩擦が生じることは必須との指摘もある。

  この影響を受け、日本では
 「中国は日本の海洋資源を狙っており、騒動を起こしたがっている」とか、
 「中国は最終的に戦争を仕掛けるだろう」
などという煽動的な内容の雑誌や本が売れている。 
 「中国脅威論」は「中国恐怖論」に格上げされているのだ。

 最近、日本は中国の脅威に対する備えを始めている。
 中国を牽制するために海上自衛隊を拡充する目的で、日本は「新防衛計画大綱」を修正した。
 修正後の大綱によれば、日本は今後5年以内に潜水艇を16隻から22隻に増加、新型戦闘機を配備するという。

  日本は2011年に「武器輸出3原則」を修正、武器の共同開発と輸出を許可し、宇宙関係の条項から平和利用を削除し、人工衛星による弾道弾ミサイル防衛システムの開発の道を拓いた。
 その目的はすなわち中国を牽制することにある。

  しかし、財政赤字と震災後の復興で日本の国防費は縮小され、順調には進んでいない。一部の極右勢力の中には、
 「核兵器や空母を持った中国に対抗するには、核兵器の開発をするしかない」
と主張するものもある。

  日本はずっと日米同盟と米国の核の傘に依存してきたが、米国との関係が以前と変わってきていることが日本を不安にしている。
 最近、日米を取り巻く普天間基地移転問題や貿易協定問題などで摩擦が起こっているからだ。

  だが、日本がこのような危険な行動を続けても、わが国を牽制するという目的を果たすことはできないばかりか、しかも北東アジアの局面を動揺させることになるだろう。
 核兵器の開発により国連が制裁している北朝鮮が、おそらく日本の行動を利用し、自分の立場を美化することがありうる。
 つまり、日本がこの問題にどのように対応するかによって、北東アジア地域に核ドミノ現象を誘発する恐れが出てくるだろう。






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中国の明日:共産党が社会的掌握を強め、権力集中化が強化される

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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月22日 9時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62315&type=0

中国の今後、専門家が4つの可能性を予測―米メディア

 2012年6月18日、ハフィントン・ポストによると、マイアミ大学の中国問題専門家ジューン・タフェル・ドレイヤー教授は著書の中で今後の中国について4つの可能性を予測している。
 20日付で環球時報が伝えた。

ドレイヤー教授は、
1].中国共産党および中央政府が社会的掌握を強め、権力集中化が強化される、
2].改革派が前面に出てくる、
3].政権が現在よりも民主的になる、
4].権力が中央から地方の省や地区へ移行していく、
という4つの可能性を提示。

 1]では、国による集中的な管理が維持される中で市場経済の持つ優位性を背景にインフレや富の再分配といった問題が修正されていくであろうとするが、
 2]や3]は現実性が低く、
 4]は最も実現の可能性が低い
としている。

 また、1]の可能性が最も高く、短期的には共産党政府が経済改革のコントロールを維持するのではないかと指摘。
 年平均10%のGDP成長率など、過去30年間に起きたすべては前例のないことであったとしている。




レコードチャイナ 配信日時:2012年6月22日 6時48分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62301&type=0

中国人の西洋人への見方に変化、原因は経済成長と中国批判報道―米メディア

 2012年6月20日、環球時報によると、米国のニュースサイトPolicymicは18日、中国経済の成長による自信と西側の中国批判報道が中国人の西側諸国に対する見方をマイナス方向に変えたと報じた。

 中国では西洋人は長きにわたって好ましい評価を受けてきた。
 特に米国人は、アップル社が存在し、映画「タイタニック」を制作した国という理由だけで。
 しかし、ここに来て中国人の西洋人に対する見方が変化してきた。
 米国人に対しても、ある種の恨みさえ抱くようになってきた。
 その理由は、中国に芽生えた自信と西側メディアによる一方的な中国批判にある。

 最近数年、中国は自信に満ちあふれている。

1].その原因の1つには、著しい経済成長が中国人の自信を高めていることが挙げられる。
 さらに、08年の金融危機以降、欧米経済が失速したにもかかわらず、中国は2ケタの成長を維持したことにもある。

2].中国人が西洋人に対し恨みさえ抱くようになった2つ目の理由には、西側メディアによる中国に対する批判報道がある。
 多くの中国人から見ると、西側メディアは中国のある一面のみを報道し、近年の中国の大きな進歩を無視している。
 西側メディアのこうした報道姿勢に加え、中国社会が徐々に自信を深めている状況が、中国人の西洋人に対する見方をより慎重にさせている。

 多くの中国人は中国がさまざまな問題に直面していることをはっきりと理解している。
 しかし、改革には時間が必要であり、西側メディアが常にアピールする必要はないと感じている。

 中国には多くのプラス面の事柄があるにもかかわらず、外国メディアに取り上げられることは非常に少ない。
 中国は西側諸国のように幅広い報道チャネルを確保しているわけではないため、中国に関する報道はどれも同じようなものばかりになってしまう。
 こうした状況を改善するため、西側は中国との対話を拡大し、現代の中国をより全面的に描写する努力をしなければならない。




レコードチャイナ 配信日時:2012年6月23日 6時4分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62330&type=0

北京駐在記者が見た中国の10年=驚きの数々―英紙

 2012年6月20日、英紙ガーディアンは同18日付紙面で、
 「超大国誕生の目撃証言」
と題する記事を掲載し、2003年に着任した同紙の北京駐在記者が、急速な経済成長で激変した中国の歩みを振り返った。
 環球時報が伝えた。以下はその概要。

 03年8月に北京に着任した時、私は世界最大の国家で最も好きな新聞記者の仕事ができることを喜んだ。
 中国が歴史的に最も揺れ動いた時期でもあった。
 私は過去10年にわたり、この巨大な超大国の変化を間近で観察した。
 03年に世界6位だった中国の国内総生産(GDP)は、04年にフランス、06年に英国、09年にドイツ、11年に日本を超えた。
 今後15年以内に米国を抜き世界一になるとみられている。

 急激な変化の原動力となったのは、「人口の移動」である。
 中国では過去「9年間」に、農村部から都市部へ「1億2000万人」が移った。
 急激な都市化においても、成長国家にありがちな貧困の大幅な拡大、犯罪とスラムの増加を回避した。
 一方で、インフラ投資による電力、運輸、通信網などの拡大、世界最高地への鉄道敷設、世界最大のダムや世界最長の橋梁の建設、宇宙開発や五輪開催も実現。軍事力も大幅に増強された。

 しかし同時に、市民による抗議も拡大。
 土地の強制立ち退き、リストラ、汚職や腐敗への反発が広がった。

 私は問題の根底にあるのは、「生態系への圧力」だと感じている。
 中国は反砂漠化、植林、節水、エコカー政策などを推進している。この“灰色の時代”にとって最も希望が持てる話であり、中国がもし低炭素国家に変われば、世界全体への福音となるだろう。





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パリの話題:行列ができる餃子レストラン『餃子バー』(GYOZA BAR)

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『 
ロケットニュース24 2012年6月18日
http://rocketnews24.com/2012/06/18/221189/

フランス・パリに行列ができる餃子レストランが登場
/ 本当に美味しいのか食べに行ってみた

餃子といえば、中国から日本に伝わって独自の文化を築いた「日本の国民的おかず」である。
中国では水餃子が一般的だが、日本では焼き餃子が浸透している。

そんな日本の餃子が、フランス・パリで驚異的な人気を誇っているという。
なんと! 
餃子専門店に多くのパリっ子たちが行列を作っているというのだ。
ということで、実際にパリの餃子専門店
 『餃子バー』(GYOZA BAR)

に行ってみたゾ。

■フレンチよりも人気の餃子バー
『餃子バー』があるのは、パリの中心部・地下鉄Richelieu駅から徒歩1分のアーケード街。
このアーケードには多くのフレンチレストランが入っているものの、行列ができているのはこの『餃子バー』だけ。

時間に余裕を持って行こう
20:00ごろ店舗を訪れるとすでに15人ほどの行列ができていた。
店内に席が12席しかないことと、じっくりとビールを飲みながらトークをする客が多いことから、けっこう待つことになる。
しかしそれでも行列は途切れない。
よほど美味しいらしい……。

カウンター席のみ
行列に並んで待つこと約40分、ようやく店内に案内され、カウンター席に座る。
確かにレストランや食堂というよりもバーのような形式である。
注文はカウンターから直接スタッフに告げる。メニューは……。

メイン料理は餃子だけ
餃子8個6ユーロ、餃子12個8ユーロ、ビール4ユーロ。なんとビールの銘柄がエビスだった。
食べ物のメインは餃子だけである。
このところ和食を食べていないので、非常に心が躍る。
餃子12個にエビスビール、そしてご飯を注文した。
ちなみにお通しでモヤシのおひたしが出る。ひとり単価、最低15ユーロである。

客層はビジネスマンや若者か
餃子は注文後に焼くので、完成までしばらく時間を要する。
なのでじっくりと行列やカウンターの客を観察してみる。
客層は男性ビジネスマンが多いように思えたが、カジュアルなカップルや20代前半の若者が多いように感じた。
食事というよりも餃子をツマミにビールと歓談を楽しんでいるようだ。
確かに存在としては「バー」である。

お客さんの目の前で餃子を調理
カウンター越しに調理しているので、餃子の調理工程をすべて見ることができる。
密封した鉄板のフタが開けられると、蒸し焼きされた餃子がたくさんの湯気を出しながら姿を現す。
まるでランプの魔法によって出現した「魅惑の料理」のごとく。

見た目はまさに日本の餃子
確かに餃子には魔法がかかっていて、食欲をそそらせるキツネ色に焼かれており、見ているだけで味覚神経が刺激される。
やや小ぶりだが、12個もあるのだから量としては問題ないだろう。

タレにはラー油を不使用
かんじんのタレだが、独自の調合で作ったものが用意されており、ラー油はいっさい使われていない。
ちょっとだけペロリとしてみると、醤油と柑橘系の酸味を感じた。
日本の餃子のタレに近からず遠からず。
とにかく「醤油」と「酸味」がうまく合致した和食に合うタレなのは確かだ。

繊細すぎる味に驚き
いろいろと観察するよりも食べて美味しければそれでOK。
ということで、さっそく餃子をタレにつけてパクリと食べてみる……。
あまりにも繊細すぎる。
日本にここまで繊細でデリケートな味の餃子があるだろうか?

自分の魅力を誇示しない食材
餃子の皮、餃子の具、タレ、すべてが自己主張を強くしていないのだ。
しかし、それは魅力不足というわけではない。
食材が自身の持つ素晴らしい魅力を「誇示」するのではなく「謙遜」しているのである。

料亭が特別に作った餃子の味?
まるで料亭の女将さんが
「本当は作らないんだけれど今回は板前の気まぐれで作ったんですよ」
と言って常連客に出してきそうな餃子である。
食材そのものがあまりにも繊細な味をしているため、人によっては物足りない味と感じるかもしれないが、ガツンと脳髄に衝撃を走らせる餃子とは対となる存在として、この餃子の美味しさを認めざるを得ない。

1~3人で行くのがベスト
ちなみに、あまりにも混んでいるので4名やそれ以上の人数で行くと並んで座れないと思っていい。
バラバラで座っても大丈夫ならいいが、そうでなければ開店の数十分前から並ぼう。
もしくは行くのをあきらめよう。

今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 餃子バー(GYOZA BAR)
住所 56 passage des Panoramas 75002 Paris
時間 12:00~14:00 / 18:30~23:00
休日 日・月
URL http://www.gyozabar.com

Correspondent: Kuzo

Paris bar of popular Japanese food / フランス・パリに行列ができる餃子


rocketnews24 さんが 2012/06/13 に公開
In Paris, France, there is a GYOZA BAR of popular Japanese food. Eat traditional Japanese dumplings. 12 dumplings price is 8 euro.
日本の餃子が、フランス・パリで驚異的な人気を誇っているという。
なんと! 
餃子専門店に多くのパリっ子たちが行列を作っているというのだ。
ということで、実際にパリの餃子専門店『餃子バー』(GYOZA BAR)に行ってみたゾ。
ちなみに経営は、ミシュラン・パリに星付きで掲載されているレストランの日本人オーナーとのこと。




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