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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月26日 12時38分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62391&type=0
中国の鉄鋼生産量は日本の10倍、業界は赤字の時代へ―中国紙
2012年6月23日、中国鉄鋼業界の情勢がますます厳しさを増している。
中国経営報が伝えた。
1978年、中国の鉄鋼生産量は3000万tにも満たなかった。
それから22年後の2000年には1億2800万t。
さらに11年後の2011年には9億tにまで達した。
これは日本の鉄鋼生産量の約10倍に相当する。
これと同時に鉄鋼業界の情勢が厳しさを増している。
鋼材価格は2007年の段階ではまだ値上げが許されたが、わずか4年の間に鉄鋼業界全体が赤字という事態に。
赤字企業の割合は33%に達し、業界全体の再編が余儀なくされた。
今年6月初め、鉄鋼大手の宝鋼が7月の鋼材価格を引き下げると発表すると、鞍鋼、武鋼、首鋼を含む国内各社もこれを追った。
下げ幅はほぼ同じで、宝鋼は200~300元(約2500~3700円)、武鋼は150~200元(約1800~2500円)、首鋼は80~200元(約1000~2500円)。
このほか、鉄鋼各社は早めのオーダーやリピーターの顧客に対し、独自の優遇サービスも始めた。
だが、広東省で鉄鋼の貿易会社を経営する陳茂才(チェン・マオツァイ)氏は「在庫過多」を理由に慎重な姿勢をみせている。
鉄鋼貿易商は産業チェーンにおいて重要な存在だ。
彼らがさばくオーダーは全体の60~70%を占める。
鉄鋼メーカーはこれまで、絶対的な力を持っていた。
貿易会社は全額先払いが当たり前。
それでも、メーカー側は様々な名目で「保証金」をせがんだ。
だが、今はメーカー側が貿易会社に
「1kg当たりいくら」
と手数料を支払うように。
それでもオーダーの量はピーク時の5分の1にまで落ち込んでいる。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年7月4日 8時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62597&type=0
生産過剰なのに!
中国鉄鋼産業、GDP目標のため新工場を新設
2012年7月1日、環球時報によると、米誌ビジネスウィークはこのほど
「中国にとって鉄鋼工場はまだ足りない」
と題した記事を掲載し、中国の鉄鋼産業はすでに過剰状態にあるが、GDP目標実現のために工場を新設し続けていると報じた。
中国は世界の鉄鋼生産量の45%を占める世界最大の鉄鋼生産国であり、世界10大鉄鋼工場のうち、6カ所を擁している。
中国の今年の鉄鋼生産量は、実際の需要よりも2億2000万トン多い9億4000万トンが予定されている。
鉄鉱石の価格が高止まりし、供給過剰が続いており、中国の鉄鋼業界は今年第1四半期(1-3月)、10億元(約125億円)の赤字を計上した。
中国鋼鉄工業協会の関係者は
「鉄鋼業界はすでに冬を迎えている。
われわれは生産量をコントロールし、在庫量に注視しなければならない」
と話す。
それにもかかわらず、中国の鉄鋼産業大手・宝鋼集団は広東省に110億ドル(約8756億円)を投資して新工場の建設を計画している。
毛沢東時代以降、中国の鉄鋼産業は国家の実力の象徴とみなされており、その発展は実際の需要よりも政治目標によるところが大きかった。
世界的な金融危機の発生後、中国は橋や大型ビル、高速鉄道などインフラ建設に邁進してきたが、鉄鋼の生産能力はこれらの需要をはるかに上回るスピードで成長してきた。
清華大学ビジネススクールのパトリック・チョバネク(Patrick Chovanec)教授は、中国のインフラ建設は需要があるからではなく、GDP目標を実現したいからだと指摘する。
新指導部が誕生する今秋の第18回中国共産党全国代表大会(十八大)を控え、経済成長の過度の減速を抑えたいとの思いがあることも影響していると見られている。
中国には現在約2700カ所の鉄鋼工場があるが、その多くは小規模で生産効率が悪く、低価値の製品しか生産できない工場だという。
政府は小規模鉄鋼工場の合併や閉鎖により国内10大鉄鋼工場による生産シェアを現在の50%から15年には60%にまで引き上げ、鉄鋼産業をより強固なものにする計画を立てている。
しかし、業界関係者は「地方政府は小規模鉄鋼工場による就業機会の提供と税収を重視し、工場の閉鎖を望んでいない。
しかも、大多数の工場は合併や統合の資金が不足している」と指摘し、実現が容易ではないとの見方を示している。
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