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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月19日 17時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62242&type=0
スパコン「TOP500」、首位は米IBM製、「京」は2位に転落、中国は5位
2012年6月18日、スーパーコンピューターの計算速度世界ランキング「TOP500」で、米IBM社製「セコイア」が首位を獲得、理化学研究所と富士通のスパコン「京(けい)」は2位に転落した。
新浪科技が伝えた。
米国が世界一の座に就くのは2009年以来。「セコイア」は地下核実験のシミュレーションなどに使用されるもよう。
現在は米エネルギー省傘下のローレンス・リバモア国立研究所にある。
演算能力は16.32ペタフロップス、1秒間に1京6320兆回の演算を処理できる性能を持つ。
2位の「京」の演算能力は前回と同じ10.51ペタフロップス、計算速度は毎秒1京0510兆回。
3位はアルゴンヌ国立研究所の「ミラ」、
4位はライプニッツ研究センターの「SuperMUC」で、いずれもIBM社製。
2010年11月のランキングでは1位だった中国の「天河1号A」は5位へと後退した。
中国が独自開発を誇る「星雲(ネビュラ)」は10位だった。
トップ10のうちIBM社製が5システムを占めた。
国別では米国が3システム、中国とドイツが2システム、日本、フランス、イタリアが1システムとなっている。
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ロイターニュース 2012年 06月 25日 16:01 JST
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPTYE85O03C20120625
富士通社長、スパコン開発「常に世界一目指す」
[東京 25日 ロイター] 富士通の山本正已社長は25日、横浜市内で開いた定時株主総会で、計算速度ランキングで2位に転落したスーパーコンピューター「京(けい)」の次世代機の開発に着手していることを明かし、
「常に世界一を目指して今後もスパコンを開発したい」
と述べ、首位奪還を狙う方針を表明した。
「京」は同社が独立行政法人の理化学研究所と共同開発し、世界で初めて毎秒1京(京は兆の1万倍)回を超える計算速度を達成したスパコン。
昨年6、11月の計算速度ランキング「トップ500」では、2回連続で首位を守っていたが、18日発表のランキングでは、米IBM(IBM.N: 株価, 企業情報, レポート)が開発した「セコイア」に首位の座を奪われた。
山本社長は「富士通は技術の会社。世界一を目指すところにいろいろな技術がついてくる。
2位を目指すところには2位の技術しか集まらない。
2位は物まねでできるけれど、世界1位は物まねではできない。
オリジナリティがないとできない」と1位を目指す理由を強調した。
京は国家プロジェクトとして進められ、2006年に開発を開始、今年度までの総事業費は約1000億円強。
コンピュータ上でさまざまなシミュレーションを行うことができるため、台風などの気象予測、地震や津波の災害予測、新薬開発など幅広い分野での活用が期待されている。
京の後継となる次世代スパコンに関しては国の方向性がまだ決まっていない。
文部科学省などが検討中で、計算速度を追求するのか、その他の機能を付加するのか、性能の詳細などを今後決める予定。
<気象予報用のスパコンを台湾から受注>
山本社長はまた、計算速度を活かしたスパコンによる新しいビジネスを開拓することが重要だとも語り、「世界でいろいろな商談が進んでいる」ことを明らかした。
25日には、台湾の中央気象局から「京」をベースにした商用機「プライムHPC FX10」を受注したことも発表した。
同機の海外からの受注は初めてで、同局は気象予報、地震や津波のシミュレーションなどに活用する。受注額は約14億円で、今年から3年かけて段階的に納入する。
14年12月に完成する最終的なシステムの計算性能は毎秒1000兆回超になる見込みで、これは現行システムの約100倍。気象予報のスパコンとしては世界トップクラスとなる。
富士通ではスパコン事業の売上高を2015年に1000億円に拡大し、世界シェア10%を目指す目標を掲げている。
「京」がスパコン性能世界一を獲得した昨年6月以降、スパコン分野で計10件以上の商談が成約している。
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