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● 「切断の可能性があるが、この切断にグーグルは関与していない」
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年6月2日 17時28分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61776&type=0
マクドナルドも禁止ワード―英メディア
=中国ネット検閲対策にグーグルが新機能
2012年5月31日、検索サイト大手・グーグルは中国のネット検閲対策に新機能を導入した。
6月1日、英BBC中国語サイトが伝えた。
2010年、グーグルはネット検閲とサイバー攻撃に抗議して、中国本土向け検索サイトを香港に移した。
中国本土からも接続は可能だが、
検閲ワードを検索するとアクセスが遮断され、その後も90秒間接続できない
ようになっている。
今回、導入された新機能は
検閲ワードを検索しようとすると、警告文が表示
されるという仕組み。
ユーザーは安全な言葉を選んで検索することが可能だ。
グーグルのオフィシャルブログによると、検閲ワードは江沢民前国家主席の「江」、温家宝首相の「温」、「マクドナルド」など多数に上る。
』
「新機能」とあるので検索可能になるのかと思ったらそうではない。
「中国当局が検索実行しています」
ということをわかりやすく表示するだけのことのようである。
中国政府の検閲実行を公にしたほうが、アピールが大きいということだろう。
中国政府がいかに露骨にメデイアに介入しているか
をアピールしようという狙いがあるようである。
『
産経ニュース 2012.6.3 19:28 [中国]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120603/chn12060319300002-n1.htm
グーグル、中国の検閲強化に対抗措置
「この切断にグーグルは関与していない」と暗に批判
【上海=河崎真澄】米グーグルが香港経由で行っている中国語の検索サービスで、政治問題に関わるキーワードを含む中国本土からのアクセスに対し、画面上で、
「切断の可能性があるが、この切断にグーグルは関与していない」
と、暗に中国の検閲を批判するメッセージを表示し始めた。
グーグルは2年前、中国当局の検閲強化に反発、中国本土での検索サービスから撤退し、香港に拠点を移した経緯がある。
今回のメッセージには検閲懸念のあるキーワードを特定する機能があり、2年ぶりの“対抗措置”といえる。
天安門事件から23年となる4日を控えて検閲を強化した中国当局を牽制(けんせい)したようだ。
中国本土でのグーグル接続は不安定な状態が続いている。
グーグルに限らず、中国当局が体制批判や国家統一への挑戦と判断したキーワードでのネット検索は、これまで中国で「利用できない」との表示だけで“門前払い”されてきた。
今回のグーグルの措置は一歩踏み込んだ表現でユーザーと認識の共有を図る狙いがあるものとみられる。
1989年6月4日に起きた天安門事件をさす「六四」など政治的キーワード以外にも、「胡」「江」など胡錦濤国家主席や江沢民前国家主席の姓の漢字までが検閲の対象になり始めている。中国当局はネット世論にピリピリしている。
』
『
ウオールストリートジャーナル 2012年 6月 2日 14:23 JST
http://jp.wsj.com/IT/node_453407
グーグル、中国向けサービスで検索ワードに警告
インターネット検索大手の米グーグルは中国国内のユーザーに対し、中国当局から検閲を受ける可能性のあるキーワードについて警告を表示する取組みを始めた。
グーグルがおよそ2年ぶりに中国のインターネット規制への対抗措置に乗り出した。
グーグルは今週、同社が香港で運営する検索サイト上である新機能を発表した。
この機能は中国当局による検索サービス中断を引き起こす可能性のある、政治などに関連する慎重な扱いが必要なキーワードを認識するものだ。
例えば、中国のユーザーが中国語で「にんじん」(中国の胡錦濤国家主席の名字「胡」と同じ文字が含まれる)を検索すると、黄色のドロップダウンで「中国本土で『胡』の検索を行うと、グーグルへの接続が一時的に切断される可能性があることがわかっています。
「この切断にグーグルは関与していません」
というメッセージが表示される。
グーグルはブログ上で先月31日、中国のユーザーが同社のサービスに接続しにくい状態にあることを認め、検索の失敗が同社のサイトの一時的停止を招いている可能性があると述べた。
グーグルはこのコメントの中で
検閲に言及しておらず、中国当局が原因であるとも明言していない。
グーグルは
「ユーザーは『このページは利用できません』や『接続がリセットされました』などのエラーメッセージを繰り返し受け取っている」
と述べた。
グーグルはユーザーに警告メッセージを送ることで
「中国本土での検索事情が改善される」
ことを願っているとしている。
グーグルはおよそ2年前に検閲を巡って中国当局と対立。それ以来、中国本土では検索を含めたグーグルのサービスが不安定になっていた。グーグルの広報担当者はさらにコメントすることは差し控えた。
●胡錦濤国家主席の名字「胡」と同じ文字が含まれる「にんじん」を検索すると、「中国本土で『胡』の検索を行うと、グーグルへの接続が一時的に切断される可能性があることがわかっています。この切断にグーグルは関与していません」というメッセージが表示される。
中国当局者はインターネット規制について明らかにしておらず、
政府が規制している検索ワードは国家機密
とされている。
グーグルはコメントの中で、警告を表示するキーワードは中国で最もよく使われる35万の検索ワードを検討した結果、確認されたものであり、公式リストに基づくものではないと述べた。
中国外務省の劉為民報道官は今月1日の記者会見で、
「中国には5億人以上のインターネットユーザーがおり、多くの情報にアクセスしている。
他国と同じように、中国も法律に従って、インターネットを管理している」
と述べた。
インターネットに詳しい専門家によると、中国が規制している検索ワードには政府の指導者の名前や盲目の人権活動家、陳光誠氏などの著名な反体制活動家の名前、さらに1989年の天安門事件に関係する言葉が含まれているという。
インターネット業界の専門家によると、中国はいくつかの方法でインターネットの検閲を行っている。
海外のサイトにはフィルタリング技術を利用して、好ましくないキーワードを含むウェブページへの接続を制限する。
また、フェイスブックやユーチューブ、ツイッターのようにサイト全体への接続が遮断されることもある。
中国国内のサイトについては、サイトの運営者が政府の要請に従わない場合、当局が権力を行使してサイトを閉鎖する。
中国の検索サービス「百度(バイドゥ)」や新浪が運営するポータル(玄関)サイトなどのサイトは規則や規制によって検索結果が表示されないときにはユーザーにその旨を通知している。
しかし、どの検索ワードが検閲を受けたかは明らかにしていない。
グーグルの今回の動きは2010年初め以降、同社が中国のインターネット規制に関連した対抗措置の中で最も重要な措置といえる。
グーグルは2010年初め、中国の検閲政策に従わないことを表明し、同社の中国向け検索サービス「Google.cn」および中国支社を閉鎖する可能性を明らかにした。
最終的にグーグルは中国支社を維持したが、検索などのサービスは中国本土の規則に従う必要のない香港に移した。
しかし、中国本土のユーザーに対して、グーグルの検索サイトや同社の電子メールサービス「Gmail(ジーメール)」などのその他のサービスは政府のフィルタリングシステムによって頻繁に中断されている。
その結果、グーグルは中国での市場シェアを失い続けている。
中国の調査会社「易観国際(Analysys International)の推計によると、中国での検索による収益でみると、今年第1四半期のグーグルのシェアは17%となり、2009年第4四半期の36%から縮小している。
グーグル幹部はこれまで、収益は依然として伸びていると説明してきた。
これに対して、第1四半期の百度のシェアは79%だった。
それにもかかわらず、グーグルは中国国内での事業の拡大を継続、検閲を受けていない同社の携帯電話向けの基本ソフト(OS)「アンドロイド」関連のサービスを含め、電子商取引などの製品を担当するエンジニアや営業担当者の雇用を進めている。
アナリストによると、今回の措置でグーグルのこれまでの努力が台無しになる可能性がある。
中国のメディアやインターネットを調査するDanwei.comのディレクター、ジェレミー・ゴールドコーン氏は
「(グーグルの措置は)中国のインターネット当局が敵対的と受け取ってもおかしくない」
と述べた。
31日の段階で、中国の多くのインターネットユーザーはグーグルの措置に困惑しているようだ。
中国版ツイッターとも言われるミニブログサービス「新浪微博」上では、Chester_Hahnと名乗るあるユーザーは
「グーグルも要注意のキーワードを『調和』させ始めたのか」
と投稿した。
中国では、「調和」は検閲をやゆするときに使われることが多い。
冷やかしの声も聞こえる。
Xi Gangを名乗るユーザーは
「グーグルよ、また誰かのミニスカートをめくろうとしているな!悪いやつだ」
と書き込んだ。
Jiu Xianと名乗るユーザーは
「あわれなニンジンよ。おまえは微妙な問題とは何の関係もないのに攻撃される。
名字がわれわれの愛すべき国家主席と同じ「胡」だなんて、なんて不運なんだ」
記者: Loretta Chao
』
『
サーチナニュース 2012/06/04(月) 13:33
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0604&f=politics_0604_006.shtml
天安門事件:中国大手検索サイト・百度は「六四」でヒットせず
6月4日は「天安門事件(第二次、1989年)」発生の日だ。
中国当局が北京市内の天安門広場などで、民主化を求める若者に対して人民解放軍を投入し、武力弾圧を加えてから23年を迎える。
中国で同事件は「六四」などと呼ばれるが、同国の大手検索サイト「百度」では、「六四」で検索しても同事件に関連するページはヒットしない状態が続いている。
「百度」を使って「六四」の語でウェブページ検索すると、サッカーの試合予想(6、4の可能性で勝ち)、青春小説の「第64回」、「六四式公安拳銃」など、同事件とまったく関係のないページがヒットする。
ニュース検索の結果では、「六四式公安拳銃」を使った犯罪が上位に並ぶ。
天安門事件絡みのページは見当たらない。
一方、中国当局に対して「干渉をやめよ」と批判して決裂、中国語検索事業の拠点を香港に移したグーグル(google)を使い、「六四」の語でウェブページ検索すると、
「六四の前夜、中国では記念宣伝をして身柄を拘束される人も」、
「米国務省は六四23周年で声明を発表」
など、天安門事件絡みのニュースが上位に表示される。
配信元は「美国之声(ボイス・オブ・アメリカ中国語版)やBBC、法輪功とのつながりがうかがわれる大紀元など、中国大陸外に拠点を置くメディアばかりだ。
ニュース検索でも天安門事件に関連するページがずらりと並ぶ。いずれも海外に拠点を置くメディアによる記事だ。
中国大陸部からグーグルへの接続は、不安定な状態が続いている。
』
『
レコードチャイナ 配信日時:2012年6月5日 6時47分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61809&type=0
検閲制度は進化する!?
「信用ポイント・ゼロでアカウント削除」をマイクロブログが導入―中国
2012年5月31日、独ラジオ局ドイチェ・ヴェレ中国語版は記事
「0点でアウト!中国ポータルサイト・新浪網のブログ審査制度」
を掲載した。
中国最大のマイクロブログ・新浪微博はこのほど、自社検閲基準を発表した。
「中国の統一、主権、領土の完全性に危害をもたらす」情報、
デマや「社会秩序を乱し社会の安定を破壊する」内容、
抗議デモの呼びかけや「国家と民族の団結に危害を与える」
「迷信的教義を伝える」内容など
が検閲対象となる。
また、アカウントのポイント制も導入された。
各ユーザーには80点のポイントが与えられ、問題のある発言や転載があった場合にポイントが差し引かれていく。
ポイントが少なくなると発言できなくなるなどのペナルティがあるほか、0点で削除処分となる。
中国のジャーナリスト、ブロガーの安替(アンティー)氏は新浪微博の新制度について、真剣に検閲に取り組んでいると中国政府に訴えるシグナルだと分析した。
しかし以前から検閲はきわめて強力で新制度は大きな影響はないとも指摘している。
』
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