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●120歳超の人が世界で一握りを超える人数には決してならないかもしれない。
150歳というのは恐らく到達不可能
『
ウオールストリートジャーナル 2012年 6月 11日 13:29 JST
http://jp.wsj.com/Life-Style/node_458352
人間の寿命に上限はあるの 120歳超は希有の公算大
英国の女王エリザベス2世は現在86歳。先週、在位60周年の祝福を受け、さらなる記録更新に向かっている。
彼女は既に英国史上最高齢の君主だ(もし彼女がいま逝去したとしても、女王の息子、つまりチャールズ皇太子は史上12番目に高齢の国王になる)。
彼女は2015年9月10日にはビクトリア女王を抜き、英国史上、最も在位期間が長い君主になる。
フランスのルイ14世(4歳で国王になった)の打ち立てた欧州史上最長の在任記録を破るには、98歳まで生きなければならない。
エリザベス女王はまだまだ壮健であり続けるだろうが、人間の最高齢記録は平均寿命ほど延びていない。
世界的にみれば、平均寿命は年に約3カ月ずつ延びている。
これは早死対策が進歩していることが主因だ。
実際には、われわれは既に最大限の寿命のようなものに達したのかもしれない。
その理由はおそらく、そもそも自然選択(自然淘汰)は、再生産的な成功、つまり繁殖の成功に厳密に重点を置いており、とりわけ
150歳まで生きられるようにする遺伝子を残す必要性がない
からだ。
米国の老年学研究団体ジェロントロジー・リサーチ・グループによると、
世界最高齢の女性で米ジョージア州在住の元教師ベシー・クーパーさんは現在115歳で、
今年8月26日に116歳になる。
これは素晴らしい記録だが、
1997年にフランスのジャンヌ・カルマンさんが打ち立てた史上最高齢記録の122歳164日
に達するまでにはまだ6年もある。
言い換えると、クーパーさんがカルマンさんの記録を破った場合、カルマンさんの122歳164日という記録は21年間破られなかったことになる。
クーパーさんがこの記録を破れないとなれば、カルマンさんの記録は恐らくさらに長い間破られないことになろう。
それは長い期間だ。
現在、世界中に100歳以上の人が50万人近く生きていることを考えれば、なおさらだ。
この人数は年間7%増加しているが、115歳を超える人々の数は増加していない。
もしクーパーさんが122歳164日という記録を破れないとすると、その挑戦を引き継ぐ他の115歳の人は2人しかいない。
このうち1人は男性で、京都に住む元郵便局員の木村次郎右衛門さんだ。
木村さんはあと7カ月で、98年に亡くなった米国のクリスチャン・モーテンセンさんが打ち立てた男性の史上最高齢記録を超える。
しかし、男性の木村さんが122歳になる公算は女性よりも小さい。
また現在115歳を超える女性の数は2人で、06年時点の4人、97年時点の3人よりも少ない。
昔の出生証明書が信じられるとすれば、1800年代に110歳の誕生日を迎えたあとで亡くなった人が少なくとも2人いる。
したがって、20世紀には最高齢記録はカルマンさんによって12年延びたことになるが、それは同世紀の平均寿命の延び年数(36年間)のわずか3分の1に過ぎない。
2002年、ドイツのマックス・プランク人口統計研究所のジェームズ・ボーペル氏は、平均寿命が頭打ちになると予測されたどんな年齢水準も数年以内に打破されていると指摘し、人口学者たちを仰天させた。
しかし、イリノイ大学のジェイ・オルシャンスキー氏は、米国のような既に高齢化の進んでいる先進国には1980年以降、平均寿命上昇が当てはまらなくなっているとし、65歳の女性の平均余命に関する公式な予測は下方修正されるべきだと主張している。
より健康的な生活習慣のおかげで、老年期を迎えられる人の数が増えている。
しかし、これは人間の寿命に失効期日、つまり上限のようなものが存在することとは矛盾しない。
大半の科学者は、
★ 加齢による身体の衰えがそれ自体、遺伝子に組み込まれているのではなく、
★ 衰えを遅らせる修復機能が遺伝子に組み込まれている
と考えている。
ヒトにおいては、親(父母)ないし祖父母として長生きさせる遺伝子は、子供たちの成育を後押しすることを通じて選択的優位性を持った経緯がある。
だが、ひ孫の成育や生存にそれほど貢献しなかった可能性が高い曾祖父母の遺伝子はといえば、再生産的な成功、つまり繁殖の成功に恐らく決して貢献していなかったはずだ。
換言すれば、
90歳ないし100歳まで生きられる人の数に制限は全くない
だろうが、
120歳を超える人が世界で一握りを超える人数には決してならない
かもしれないということだ。
遺伝子操作でもしない限り、150歳というのは恐らく到達不可能だ。
それは、たとえ(エリザベス女王陛下など)君主でも同じだろう。
』
「あれ?」とおもったのかこの記事。
人間の脳は日々細胞が死滅し、その結果120歳に届くころにはその機能を失ってしまう。
脳細胞は再生不可能な細胞である。
よって、絶対と言い切っていいほど人は120歳を超えて生きることはできない、と言われている。
記事によれば、これまでの世界記録は122歳半という。
おそらく、これはほとんどまれにしてまれな例ということであろう。
人の寿命は120歳を超えることはできないというのは、遥か昔から言われていたことで、よって「還暦」というのは中間の「60歳」に設定されている。
60歳までは生きるという方向に進んできたものが、60歳以上では死という目標に向かって歩んでいく。
そして120歳ですべては例外なく人は死んでいく。
つまり、昔から120歳説というのはあって、現代科学はそれを脳細胞の死滅によって説明したに過ぎないということになる。
記事をシビアに使えば
「人間とは120歳まで生きられるようにする遺伝子を残す必要性がないように作られている」
ということである
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