2012年6月11日月曜日

はなばなしい無人偵察機戦争

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● 中国の無人偵察機「翔竜」


● 中国の無人偵察機いろいろ



サーチナニュース 2012/06/10(日) 15:02
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0610&f=politics_0610_004.shtml

無人偵察機について中国メディアが語る「参考とコピーの違い」

  第4回中国無人機展覧会が5日、北京で開幕した。
 近年、中国産無人偵察機が諸外国の無人偵察機をコピーしているのではないかとの指摘がたびたび報じられるが、関係者は、一部の中国の無人偵察機が外国の製品と形状が似ているのは、同じような任務の必要性とエンジン配置のためであり、外国メディアが報じるような「コピー」ではないと反論した。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
 以下は同記事より。

  今回の無人偵察機展覧会では、60機以上の無人偵察機および関連技術製品が公開され、出品された無人偵察機は過去に比べて細部における独自の強みに重点が置かれた。
 ほとんどが垂直離着陸機能を備え、任務の違いによってそれぞれ特色がある。

  中国航空工業成都飛機設計研究所のVMA無人偵察機の特色は「スピード」で、垂直離陸後、時速220キロの最大速度で一気に目標に接近できる。
 さらに折りたたみ翼を展開して低速状態で巡航すれば航続時間が延長できる。

  広州金海航空技術公司のクワッドローター無人偵察機は小型で活用面が広く、離陸時はヘリコプターのようだが、プロペラの回転速度を変えることで方向を調整できるため、空中ではヘリコプターよりも小回りがきく。
 軽量で数キロしかないため、すべての設備を1人の兵士がバックに詰めて携帯することができる。

  このほかバイオニクス技術を使ったステルス無人偵察機も公開。天津全華時代航天科技発展公司の無人偵察機「グリフィン」の機翼は鷹の翼に似ている。
 もう1つの「エイ」と名付けられた無人偵察機はその名のとおり流線型の設計でステルス性が高い。

  中国の無人偵察機は西側の無人偵察機をコピーしているという外国メディアの報道について、中国の技術者に取材したところ、無人偵察機の形状が似ているのはその任務が同じであるためと反論した。

  例えば偵察中心の大中型無人偵察機は視界と撮影画像の鮮明さを確保するため、双胴機構造を選択する。今回出品された中国のASN209F無人偵察機のほか、イスラエルの「スカウト」と「へロン」TP無人偵察機や、米ロッキード・マーティン社が2010年に公開した新型無人偵察機などがそれにあたる。

  実際のところ航空分野にはこれと同じ状況が数多くある。 
 例えば欧米の次世代ステルス無人攻撃機はレーダー反射面積を減らし、ペイロードを高めるため、その多くがB-2の無尾翼を採用しているが、誰もそれをコピーだとはいわない。
 形状が似ているだけでコピーしたことにはならない。

  ソ連のMiG-25も、その後登場した米F-15も双垂直尾翼で、エアインテークを機体の両側に設け、形状もかなり似ているが、F-15がMiG-25をコピーしたといえば笑われただろう。
 もちろん中国の無人偵察機が設計理念上、国外の先進的な無人偵察機を参考にした可能性はあるが、参考とコピーの違いは細部にある。
 業界の専門家からみれば2つのまったく違う無人偵察機でも、素人がみればコピーしたように見えるものだ。


 武器について「コピー」をうんぬんしてもはじまるまい。
 武器というのは特許されていないものだ。
 残念なことだが、特許されている戦闘武器(護身用のものは除く)というのは過去に聞いたことがない。
 無人機をどう使おうと自由だろう。
 コピーも自由である。
 領内で捕獲したものは、捕獲したものの所有である。
 こんなことは常識である。
 無人機の開発はその常識を基本に開発されている。
 返還についてギャーギャーいうのは、一種のアドバルーン効果であることを知っててやっていることで、だれも実際に返却されるとは考えていないし、そんな考えで開発してもいない。 
 

サーチナニュース 2012/04/12(木) 08:16
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0412&f=politics_0412_006.shtml

中国の無人偵察機、対空母作戦への投入可能

  米軍事専門誌「Signal」の最新号によると、中国海軍は無人偵察機を応用し、「外洋海軍」の任務の一部を執行している。
 中国はすでに米国に匹敵する技術および現役のシステム・開発中のシステムを結合し、無人機を「外洋海軍」建設の一環としている。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  1950年代から無人機の開発を始めた中国だが、いまや無人機を開発する企業は数十社にのぼる。
 しかし中国軍に採用される数は多くない。
 こうした情況は西側諸国の無人機の発展段階に類似している。
 中国企業が無人機で海上監視を行ったという情報が中国メディアから2011年末に報じられると、中国海軍の海岸監視能力の構成部分とみなされた。

◆中国、無人機の実力をわざと見せる

  海軍の作戦力の一部として、無人機は中国海軍の大規模な演習と訓練に参加している。
 中国海軍は11年6月、艦艇14隻が参加する火力演習を実施。一部の報道によると、無人機もこの演習に参加したという。
 無人機は目標識別、火力観測、通信サポートなどの任務を実施した可能性が高い。

  日本海軍の偵察機が同月、無人機が中国海軍の江衛II型護衛艦上を飛行する写真を撮影した。
 無人機の機首下方には光電装置または画像観測装置が搭載されていた。
 この無人機は小型であるため艦艇のヘリコプター甲板で離着陸する可能性が高いと分析される。

  中国艦艇のレーダーは日本機の接近を検知し、無人偵察機を隠ぺいする十分な時間があったが、日本機がこの写真を撮影できたのは、中国海軍が無人偵察機の実力を故意に披露したためといえる。

◆米機と実力が拮抗(きっこう) 空母攻撃をサポート

  中国は現在、多機種の無人偵察機を開発している。
 特に注目を集めているのは「暗剣」(Dark Sword)で、超音速飛行とステルス性を備え、米無人偵察機「Avenger(アベンジャー)」に近い。
 無人偵察機の性能は対空母作戦の偵察などの任務を実施できる。
 将来的に中国海軍の無人偵察機は弾道ミサイルで空母を攻撃する戦術のなかで目標追跡の任務を担うことになるだろう。

◆技術的には米と格差 空母配備に適した中国の無人偵察機

  国内の軍事専門家、宋忠平氏はインタビューで、中国は1950年代には無人偵察機の開発を手がけており、米国よりさほど遅くなかったが、技術面で米国と格差がでたことは認めざるを得ないとしている。

  そのほか、米中両国の無人偵察機は作戦任務も異なる。
 米国はグローバル戦略配備であるため無人偵察機の偵察範囲が広い。
 米国の偵察機「グローバルホーク」の偵察範囲は1万メートルに達するが、中国の無人偵察機「翔竜」の偵察範囲は8000から9000メートルにすぎない。
 これは中国が地域軍事戦略の配備に重点を置いているためだ。
 そのため中国の無人偵察機は大量製造と、空母に配備して環境を監視測定するのに適している。




サーチナニュース  2012/04/23(月) 18:13
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0423&f=politics_0423_022.shtml

米国の無人偵察機を解析し、コピーの製造開始と公表=イラン

  イランの革命防衛隊は22日、2011年に回収した米国の無人偵察機の複製を製造中だと明らかにした。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

■イラン、捕獲した米無人偵察機「RQ170」公開

  アミール・アリ・ハジザデ革命防衛隊空軍司令官によれば、無人偵察機の情報を解析したことを証明するため、無人偵察機の修理記録と活動記録をイランのファールス紙で公開、「偵察機は2010年10月、技術的問題を理由にカリフォルニアに送られ、その後、アフガニスタンで任務を行った。
 アフガニスタンのカンダハル上空を飛行中、技術的問題が発生したが、修理できなかった。
 同機はイラン領空に潜入前、パキスタンで2週間の任務を行った」と明かした。

  アミール・アリ・ハジザデ革命防衛隊空軍司令官は、
 「無人偵察機のソフトウェアとハードディスクを解析しなければ、こうした情報を得ることはできない」
と述べたほか、さらに詳しい情報について、
 「この航空機はイランの国有資産だ。 
 これ以上の情報を明かすことはできない」
として公表を拒んだ。

  11年12月4日、イランは同国東部の領空に侵入した米国の無人偵察機RQ170を撃墜したと発表。
 イラン軍はその後、偵察機の映像をテレビで公開したが、米国側は中央情報局(CIA)の無人偵察機が機械の故障で墜落したと発表した。
 オバマ米大統領はイランに偵察機の返還を要求しているが、イラン側は、偵察機はすでにイランの財産で、どう処置するかはイランが決めるとしている。


Predator C Avenger(アメリカ無人偵察機)




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