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● 万里の長城
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2012/06/06 13:48 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201206/CN2012060601001372.html
万里の長城、全長2万キロ強に 倍以上に延長、中国発表
【北京共同】中国国家文物局は5日、世界文化遺産として知られる「万里の長城」の総延長が、これまで発表されていた8851・8キロより約1万2千キロ長い2万1196・18キロに上るとの調査結果を明らかにした。
6日付の中国各紙が伝えた。
国家文物局は2009年、明代(1368~1644年)に築かれた長城の総延長が遼寧省虎山から西端の甘粛省嘉峪関までの8851・8キロと発表していたが、その後、秦代や漢代など別の時代の長城を調査した結果、総延長が大幅に増えた。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月6日 14時16分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61872&type=0
万里の長城、総延長は2万1千km強
=破損進み、早急な保護が必要―中国文化遺産局
2012年6月5日、中国・国家文化遺産局は、万里の長城に関する調査報告を発表した。
北京晩報が伝えた。
2012年5月まで行われた調査によると、万里の長城の総延長は2万1196.18kmで、全国15の省や自治区及び直轄市に広がっている。
また、国内にある万里の長城関連の遺跡は4万3721カ所あるという。
中国を代表する世界遺産の万里の長城だが、近年は遺跡の破壊が問題となっている。
北京大学の考古学専門家によると、地球温暖化により気候が変化し酸性雨が増加していることが万里の長城の破壊にもつながっている。
また、観光開発や施設の建設も万里の長城に悪影響を及ぼしているという。
万里の長城の現状について国は、第12次5カ年計画(2011~2015年)の期間中に万里の長城の主要箇所修繕を強化するとしている。
万里の長城跡が600km連なっている北京市も主要箇所に含まれており、現在北京市は毎年1000万元(約1億2700万円)規模の資金を投入し万里の長城の修繕を行っているという。
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サーチナニュース 2012/06/07(木) 13:08
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0607&f=national_0607_051.shtml
「万里の長城」全長2.4倍に…「中国がまた歴史をわい曲」=韓国
中国国家文物局が世界文化遺産に登録されている「万里の長城」の総延長を調査したところ、2万1196.18キロメートルだったと発表したことを受け、韓国学会が「歴史のわい曲」だと反発した。
複数の韓国メディアが7日、報じた。
中国の報道によると、中国国家文物局は2007年から進めてきた考古学調査により、長城が西端の新疆ウイグル自治区から始まり青海・陝西・河南・山西・遼寧・吉林省を経て東端の黒龍江省を含む全国15の省、自治区、管轄市に及ぶことを明らかにした。
長城の遺跡は4万3721カ所で確認された。
韓国の学会は、中国の発表を受けて「第二の東北工程」と反発した。
中国が新しく発見したと主張している長城の遺跡は、従来の長城の概念とは異なると指摘し、中国が高句麗や渤海の歴史を取り込もうとしていると批判した。
中国は09年4月、長城の長さを8851.8キロと発表しているが、今回の調査により一気に2.4倍長くなった。
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/07 09:56
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/07/2012060700867.html
高句麗の城も万里の長城、中国が主張
中国当局が世界的な文化遺産である万里の長城の総延長が2万キロを超えるとの調査結果を発表した。
これは2009年に中国当局が発表した8851.8キロに比べ2倍以上長い。
中国側の発表を受け、韓国の学者は
「中国が現在の国境を基準に自国領土内にある城は全て万里の長城だと無理な主張を行っている」
と批判した。
6日付人民日報によると、中国国家文物局の童明康副局長は5日、北京の居庸関長城で行われた行事の席上、2007年から5年間、万里の長城に対する詳細な調査と測量を行った結果、長城の総延長が2万1196.8キロに達し、計4万3721カ所の遺跡が残っていることが判明したと発表した。
今回の調査は、各省・市が域内にある長城とみられる遺跡を届け出て、専門家による調査班が現地調査を行い、長城に含まれるかどうかを認証する形式で進められた。
万里の長城の長さは、2000年代半ばまで6000キロをやや上回る程度とされた。
しかし、国家文物局は09年、万里の長城の東端がこれまで知られた河北省山海関ではなく、北朝鮮国境に近い鴨緑江河口の虎山山城だと認識を修正。
総延長は8851.8キロだと主張。
さらに今回は、2万1196.8キロだとの主張を展開した。
09年当時、韓国の学識者の間では、中国が鴨緑江河口の遼寧省丹東市にある高句麗の泊灼城遺跡を明代に築かれた虎山山城だとみて、細かい考証なしに長城を復元したと抗議した。
1998年に現地を訪問した徐吉洙(ソ・ギルス)西京大教授は
「深さ11メートルを超える大型の井戸があったが、典型的な高句麗様式だった」
と指摘している。
中国当局が高句麗の山城まで勝手に万里の長城に含めたと批判した形だ。
中国は今回、長城の東端、西端をいずれも延長した。
東端は虎山の北東にある黒竜江省、吉林省にも大規模な長城遺跡が発見されたとした。
西端はこれまで甘粛省の嘉峪関とされたが、新たに新疆ウイグル自治区でも長城の遺跡が発見されたと発表した。
中国の統一王朝初期に当たる秦・漢時代に築かれた城壁が見つかったとの主張だ。
東北アジア歴史財団のノ・ギシク歴史研究室長は
「長城は基本的に漢族と非漢族、すなわち北方民族との境界として築かれたものだが、吉林省や黒竜江省まで長城を築いたとすれば、誰を阻むための城なのか疑問だ。
高句麗、渤海、契丹、女真が築いた城まで全て万里の長城だと主張するのは合理性を欠く」
と指摘した。
中国による今回の発表は、
中国の領土内に暮らす少数民族は全て中国人であり、彼らの歴史を全て中華民族の歴史に帰属させようとする「統一的多民族国家論」に基づくものとみられる。
中国の古代史に詳しい金翰奎(キム・ハンギュ)西江大教授は
「中国の歴史学が事実を確認する学問ではなく、現在の政治問題を解決する手段として活用される限り、こうした主張が相次ぐことになるだろう」
と述べた。
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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月8日 15時48分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61941&type=0
「万里の長城、一部は韓国人の祖先がつくったのに…」
中国の最新発表に韓国メディアが異議―中国メディア
2012年6月8日、中国国家文物局が発表した最新の調査結果で、万里の長城の総延長が2万1196.18キロメートルと修正されたことについて、韓国メディアは「万里の長城はまるでゴムのように伸縮自在」とやゆしたことが分かった。
環球時報の報道。
中国国家文物局は今月5日、最新の調査結果として万里の長城の総延長を2万1196.18キロメートルとしたが、前回の2009年の発表では8851.8キロメートルだったから、2倍以上に延びたことになる。
韓国・東亜日報は7日付でこれを伝え、
「今回の発表により、万里の長城の東端は、かつて高句麗(BC37~AD668年/朝鮮半島から現在の中国東北地方にあたる)や渤海(698~926年)の領土だった部分(=現在の中国吉林省・黒龍江省)と定義されており、これが韓国の学会で不満を引き起こしている」
とした。
同じく韓国の朝鮮日報は、
「中国は現在の国境を基準とし、国内に存在する城壁をすべて万里の長城としているようだが、高句麗や渤海、契丹族や女真族などによる古代国家が建造した城壁までをこれに含めるのは合理性に欠ける」
と非難。
中国がこれによって、現在の中国国内に居住する漢民族以外の他民族をすべて“中国人”と定義し、彼らの歴史をも自国の歴史として取り込んでしまっている、この裏には政治的意図があると論じた。
さらに、
「万里の長城を東西に限りなく引き伸ばそうとしている中国政府と学会は、2009年の前回調査で長城の東端と定めた遼寧省丹東市北部の虎山長城で、“高句麗の遺産”と記された碑を撤去した」
と続けた。
これに対して、遼寧省社会科学院の北東アジア問題専門家・呂超(リュー・チャオ)氏は、
「現在の中国領内にある万里の長城は、確かに複数の民族が異なる時代に建設したもの。
もちろん、高句麗によるものも含まれる」
と認めている。
しかし、
「これに“政治的意図”を指摘される覚えはない。
韓国人は彼らのルーツにあたる高句麗を中国の遺産に含めるなと主張しているが、これはばかげた話。
学術的には討論の余地があるかもしれないが、中国が国内にある歴史的遺産について調査を行うことに、異議を唱えるのは無意味」
と一蹴している。
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朝鮮日報 記事入力 : 2012/06/09 11:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/06/09/2012060900573.html
万里の長城2万キロ説、韓国政府は消極対応
「国家文物局は万里の長城の全長が2万1196.18キロだと公表した」(中国・中央テレビ5日報道)
「中国政府が発表した『長城』は、韓国が考える万里の長城とは異なる概念であり、韓国政府が関わるべき問題ではない」(韓国大統領府〈青瓦台〉関係者)
中国が今月5日に万里の長城が従来伝えられていた長さの2倍以上に達すると発表したことに対し、歴史歪曲(わいきょく)だとする論争が巻き起こる中、韓国政府は中国メディアの報道すらまともに確認せず、あまりに消極的な対応を見せている。
外交通商部(省に相当)傘下の国策シンクタンク、東北アジア歴史財団は、中国側の発表を高句麗・渤海史と関連付けた韓国国内の報道は誇張されたものだと批判した。
東北アジア歴史財団は8日
「中国国家文物局の発表は、歴代の長城の総延長を言及したものだが、韓国メディアはこれを万里の長城の延長と解釈し、高句麗・渤海史の歪曲問題の一環として報じた。
今回の発表を高句麗・渤海史を歪曲する狙いがあると見なす根拠はやや乏しい」
と指摘した。
しかし、中国メディアでさえ、中国国家文物局の童明康副局長が5日「歴代の長城は全長2万1196.18キロだ」と発言した際「長城イコール万里の長城」として報じている。本紙が中国国営の中央テレビ(CCTV)と中国共産党中央機関紙の人民日報による報道内容を確認した結果、いずれも童副局長が言及した「歴代の長城」を「万里の長城」ととらえて報じていた。
CCTVは5日の報道で「国家文物局:万里の長城の実際の長さ2万1196.18キロ」という字幕を付けた。
CCTVのニュースキャスターは
「万里の長城はいったいどれだけ長いのか。
きょうその正確な答えが出た。国家文物局は万里の長城の全長が2万1196.18キロだと公表した」
と紹介した。
人民日報(電子版)は5日「国家文物局発表」という大見出しの下に「万里の長城の全長が明らかに」という小見出しを付けて報じた。
中国の発表によれば、満州にあった高句麗と渤海が築いた城もすべて中国を代表する文化遺産の万里の長城に含まれる。
中国政府は吉林、黒竜江省にあるどの「長城」が万里の長城に含まれるかは明らかにしていないが、この地域には高句麗や渤海が築いた城が数多く残されており、今回の調査に含まれた可能性が非常に高い。
中国紙・環球時報は8日、韓国メディアの報道を引用し「高句麗が残した遺跡も万里の長城に含まれている」と報じた。
遼寧省社会科学院の呂超研究員は
「中国は本来多民族国家で、中国国内の長城は、各民族がそれぞれ異なる時期に建設し、高句麗が残した遺跡もそれに含まれている。
中国が今回調査した長城から高句麗を除外すべきだという韓国人の認識は荒唐無稽だ。
韓国人は言い掛かりを付けているだけだ」
と批判した。
一方、こうした論争が巻き起こる中、韓国大統領府の関係者は
「中国政府の発表を『東北工程(高句麗などを中国史に組み込んだ中国政府主導の歴史研究プロジェクト)』の一環と見なし、万里の長城を延長したと理解するのは性急だ」
と述べ、あえて大きな意味づけを避けている。
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