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レコードチャイナ 配信日時:2012年6月12日 6時11分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=62003&type=0
なぜこうも違う?
日本を恨み続ける中国人、日本に感謝する台湾人―SP華字紙
2012年6月7日、シンガポール華字紙・聯合早報(電子版)は、中国の時事評論家、郎遥遠(ラン・ヤオユエン)氏の寄稿記事
「中国本土は『恨日』」、台湾は『親日』」
を掲載した。
以下はその内容。
台北のネットユーザー「彩虹之夢」さんは台湾の名門、「国立台湾大学」の美人助教授で、私のブログの愛読者でもある。
昨日、彼女とのチャットでこんな質問を受けた。
「先生のブログ記事を拝見して、かなりの『親米恨日』だと感じました。それはなぜですか?」。
私はこう答えた。
日本を恨んでいることは認める。
中国本土のほとんどの同胞が同じ気持ちだろう。
日本は中国を侵略し、大量の市民を虐殺、略奪の限りを尽くした。
人類の近代史上まれにみる野蛮で残虐な行為で、3500万人もの中国人の命を奪った。
南京大虐殺は、我が国の首都に対する虐殺行為といえる。
それはその国や民族にとって最大の屈辱だ。
最も許せないのは、日本が謝罪を拒み、詭弁を弄し続けていること。
河村たかし名古屋市長は「南京大虐殺はなかった」とまで発言している。
彼女の質問は続いた。
「中国は米国と2度も戦争し、米国は今も中国を取り囲むように海軍兵力の60%を太平洋に配備しています。
それでもなぜ『親米』なのですか?」。
米国とはベトナム戦争と朝鮮戦争で対戦したが、米国は中国を侵略していない。
歴史的にみて、米国は中国に対して最も良い国だといえる。
私は反対に
「なぜ、日本が好きなのか?」
と聞いてみた。
すると、
「ほとんどの台湾人は日本が好きです。
日本は台湾を50年統治しましたが、そのおかげで台湾は大きく発展しました。
だから、台湾人は日本人を恨んでいません。
台湾人にとって、南京大虐殺は自分とは関係ないことだという認識です」
との答えが返ってきた。
彼女はさらに
「モンゴル人も満州人も八カ国連合軍も、漢人を虐殺しています。
日本が虐殺した人数が多かったという理由で、これほど極端に日本だけを攻め続けるのはなぜですか?」
と聞いてきたが、モンゴル族と満州族による虐殺は王朝交替の際に起きたことだ。
「日本は米国に原爆を落とされ、300万人の市民が亡くなりました。
日本人に同情の気持ちは?」
と言われたが、同情はするものの、それは侵略者として当然払うべき代償だ。
日本人は3000万人もの中国人を殺害した。
米国の10倍だ。
「なぜ、日本をそんなに恨むのですか?
日本の良いところを学ぶつもりは?」。
その論理でいけば、強盗にも良いところがあれば、被害者は恨んではならないと言っているようなもの。
ドイツが被害国から許してもらえたのは、きちんと謝罪したからだ。
日本は謝罪どころか、反省もしていない。
それなのに、なぜ許さなければならないのだ。
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民族の統一意識を助成するには外部に敵をつくり、それを声高に非難することへの連帯感を助長することだ。
それが、中国や韓国での反日感情だろう。
よって、そういおう意識を押さないころから植え付けるということは、民族の意識統一のためには欠かせないことである。
いわゆるスケープゴートがいるということである。
これは、時の為政者にとっては当然の施策になる。
民族すべてが納得して統一気分になれる安い手段である。
では日本はというと、逆にそれがあるから民族高揚できる。
目の前に敵対感情があれば、当然構えざるをえなくなる。
隣にレベル最強の危険が存在すると。
これまで日本は、韓国を経済的に引き上げ、中国を国際舞台に引っ張リ出すために、「友好至上主義」をとってきた。
そのため、様々な横暴に忍従の姿勢をとってきた。
しかし、現在はもうその必要がなくなってきている。
韓国はもう十分経済大国だし、中国は世界ナンバー2の国家になった。
とすれば、日本の此の国に対する一歩引いた態度はもうとらなくてもよくなる。
フィフテーフィフテーの関係でやっていくことになる。
片方がこえ高に非難すれば、一方はそれに応じ、片方がちょっかい出してくれば、一方はそれを叩くという形になってくる。
言い換えれば、両国にとって敵対感覚のある存在があるということは、なにかにつけて民族意識の統一とそこから引き出される政治経済効果は各々に大きな利益をもたらすということになる。
下手な友好関係よりも、このほうが遥かに衛生的でシンプルでわかりやすく、各々の国の発展のためになるということでもある。
日本は中国という敵対国をもつことによって、そこが粗暴な圧力をかけてくることによって、逆に大いに利益を受けていることは確かなことではある。
よっておそらく日本政府は、今後とも中国を刺激し続け、中国は声高に日本を非難し、それによって日本は危険な隣国を意識することで国家的にバランスをとり、うまくやっていくという歩みを取り続けるだろうと思う。
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